鳥類

キジ

キジ

山里のヤブなどに棲んでいるよ

日本の国鳥。本州、四国、九州に分布。山地から平地の林、河川敷などの明るい草地に生息。地上を歩き、草の種子、芽、葉などの他、昆虫やクモなども食べます。
オスは全長80cm、全体的に美しい緑色をし、目の周りに赤い肉腫があります。メスは60cm、茶褐色です。オスは繁殖期にケン、ケーンと甲高い声で鳴きます。危険を感じると走って近くのヤブに隠れ、ヒトやイヌが近づくと、激しく羽ばたき飛んで逃げます。
ヤマドリは長い尾を持ち、オスで全長125cm。極彩色のキジと異なり、赤褐色です。メスはキジと似た褐色です。山地の森林やヤブ地に生息しています。

よく見かける場所

山地から平地の林、河川敷などの明るい草地


ヤマセミ

ヤマセミ

河原にやってくるよ

ハトほどの大きさで、日本に棲むカワセミの仲間では最大の鳥です。頭に大きな冠羽があり、体の背面は白黒の細かなまだら模様になっています。腹面は白色ですが、あごと胸に帯状のまだら模様があります。日本では九州以北に分布していますが、数の少ない鳥です。名前の通り、山地の渓流や池の周囲に生息しています。
動物食で、魚や水生昆虫、特に清流に棲むヤマメ、イワナ、ハヤなどを食べています。採餌の際は水辺の岩や枝の上から水中にダイビングし、捕獲後は再び岩や枝に戻って獲物をくわえ直し、頭から呑み込みます。空中でホバリングしながら、川に飛び込むこともあります。「キャラッ、キャラッ」と鋭い声で鳴きます。

よく見かける場所

山地の渓流や池の周囲


カケス

カケス

チェーンソーの音も真似するよ

日本では九州以北に分布しますが、北部に生息するものは冬、南に移動します。山地から平地の森林に生息。カラスの仲間で、ハトくらいの大きさです。「ジェー、ジェー」としわがれた声で鳴き、さらに、他の鳥の鳴き声や物音を上手に真似します。
体は淡い紫色を帯びた暗褐色で、足は白っぽい色をしています。尾は黒色で、翼も黒色ですが、翼の基部は黒、白、青のだんだら模様をなし、大変に美しい色合いです。
主に昆虫を捕食しますが、雑食性で、果実や種子も食べ、ときには他の鳥のヒナを襲うこともあります。貯食の習性があり、ドングリなどを地面や樹皮の間などに蓄え、冬は、主にそれを食べて越します。飛び方はゆっくりで、ばたばたとはばたきながら、飛びます。

よく見かける場所

山地から平地の森林


ホオジロ

ホオジロ

覚えよう「ピッピチュ・ピーチュー・ピリチュリチュー」

日本では屋久島・種子島から北海道まで分布。丘陵地や平地の森林周辺、河原で普通に見られる鳥です。地上や低い樹上で活動し、単独または数羽ほどの小さな群れでいます。スズメに似ていますが、尾が長く、顔の喉、頬、眉斑が白く目立っています。雑食性で4月から7月の繁殖期には主に昆虫を捕食、秋から冬の間は、枯草や木に残っていた種子、地上に落下した種子などを食べています。
春になるとオスは草木の上にとまり、「ピッピチュ・ピーチュー・ピリチュリチュー」と、さかんにさえずります。少年時代、私達は「一筆啓上仕候」(いっぴつけいじょうつかまつりそうろう)」と鳴いていると教えられました。

よく見かける場所

丘陵地や平地の森林周辺、河原


シジュウカラ

シジュウカラ

ときどき町にもやってくる

北海道から石垣島・西表島まで、日本では最も分布域の広い鳥の一つです。山地から平地の林に住みますが、冬は市街地の公園や住宅地でも頻繁に目撃され、甲高く良く通る声で「ツィピー、ツィピー」と鳴き、いち早く春を告げる鳥です。
スズメぐらいの大きさで、背中の上部は緑黄色、背は青灰色や黒褐色、下面は淡褐色。喉から腹に黒いネクタイのような帯があり、帯の幅広いのがオスで、狭いのがメスです。雑食性で樹上でも地上でも採食し、果実、種子、昆虫やクモを食べています。樹洞やキツツキ類が開けた穴などに椀状の巣を作りますが、人工的な狭い穴にも巣を作り、ヒトが掛けた巣箱にも良く入ります。

よく見かける場所

山地から平地の林