2015年8月21〜23日七時雨山荘ベース登山

軌跡図・姫神山


参加者 江村、大西、喜多、小池、染谷、辻橋、松島、武藤、渡辺 計9名
日程 平成27年8月21日(土)〜23日(月)
コース 8月21日  姫神山
8月22日  森吉山
8月23日  畚岳・八幡平
係り 大西 功

― 8月21日 「おいらの姫神山登山」―
8月21日(金)から23日(日)までの3日間、おいらは定例山行「七時雨山荘」に参加した。毎日一つずつ山に登る計画で、参加人数は総勢9名だった。
例によって、おいらは山形からの参加。初日の21日、盛岡駅に朝10時集合。事前の準備は、全部大西さんにオンブにダッコでやってもらっちゃったけど、その事前準備の手際の良さの一つが、専任運転手つきの車だった。メンバーは運転から解放されるし、同じ車で移動できる。登山口と同じところに下山しなくても良いという便利さもある。
集合するとすぐ、初日のターゲットの姫神山に向かった。姫神山は標高1,124m。盛岡市玉山区にある。底辺の広いピラミッド型の独立峰だから、遠くからでも良く目立つ。
Wikipediaによると、その昔、坂上田村麻呂が自分の守護神の立烏帽子神女を祀ったそうだ。そんなことがあったとすれば、蝦夷退治のときだろうから、1,200年も昔の話だ。
名前からも想像できるように、形が非常に優しい。因みに、読み方は「ひめかみさん」と言うらしい。





我々が登り始めたのは田代口。11時20分登山開始。一列になって樹林帯のなかをゆっくりと登っていく。8月下旬とは言いながら、結構花が咲いており、例によって、何度も立ち止まって花を愛でながらの登りだった。曇っていて湿気が多く、結構汗をかいたと思った頃水場にでた。出発から20分程度経っており、一息入れるのにちょうど良かった。低い山なので水場があるとは思わなかった。そんなことも知らなかったということは、事前に何も調べていないということで、我ながら感心しない。
更に20分ほど登ると見晴らしの良い広場にでる。ガスで殆ど何も見えないが、ここで小休止。辻橋さんが、「ここは明子平だ」と言って、地図にない名前がついてしまった。





「明子平」を出発して間もなく、12時30分に頂上到着。曇っていて周囲が見えないし、風が強く寒い。証拠写真を撮った後、風を避けて、頂上から少し下ったところで昼飯。昼飯の後はそのまま下る。下りのルートはコワ坂コースと言い、いささか急な坂が続く。おいらは3週間ほど前に膝を痛めていたので、この下りは結構きつかった。1時間ほどかかり、おいらはしんがりの松島さんに守られるようにしてコワ坂登山口に到着。ヨレヨレで情けない。車がこちらに回って、待っていてくれたので助かった。
七時雨山荘は、今日は風呂が使えないとのことで、代わりにユートランド姫神で温泉につかった。もっとも、七時雨山荘に着いたら、風呂は直っていた。 到着後、渡辺さんが居なくなったと思ったら、岩魚を3匹釣ってきた。短時間なのによく釣れたものだ。渡辺さんは、夕食後、おいらが脚を傷めていることを知って、マッサージをしてくれた。さすがはプロ。痛かったけど、身体は随分軽くなった。渡辺さん有難う。
空はさっきまで曇っていたけど、反省会をしている間に本格的な雨になった。今日は何とかなったけど、明日はどうなるんだろう?と思いながら、全員就寝。
(記録/武藤朋幸)




― 8月22日 「森吉山」―

軌跡図・森吉山


 七時雨山荘から車で3時間30分ほどで森吉山の登山口に着く。ここで温泉組と登山組とに分かれ 行動する。登山組は大西、渡辺、小池の3名。ゴンドラに乗り、阿仁避難小屋経由で山頂を往復した。雨のなかで見通しは悪かったが高山植物が咲き、阿仁避難小屋は薪ストーブもあり素晴らしく、東京近郊にもこんな小屋があればいいなあと思った。





 道の駅「マタギの里」で山刀を購入でき、コレクターとしてはありがたいことだった。
私は本当の登山という文化の神髄は「探検」だと思う。初めて行くところはその人にとって「探検」だ。東北の素晴らしい山波や七時雨山荘の心地よさに魅かれ、また訪れたいものだ。
大西さんありがとうございました。
(記録/小池 透)



― 8月23日 「畚岳・八幡平」―

軌跡図 畚岳・八幡平


 岩手の最終登山は八幡平であるが曇り空で昨日のような雨天でなくホッとした。七時雨山荘を8時半に出発することが出来たので畚岳登山口の駐車スペースに9時40分到着。運転をお願いした鴇田さんも含めて10人フルメンバーで登り始める。岩手山に向かう裏八幡平縦走ルートに沿って進む。登山道の両側には夏から秋の花変わって咲いている。主役はアキノキリンソウ、エゾオヤマノリンドウで紫色が鮮やかで目につく。ツルリンドウが咲いているのを見つけ、コケモモ、アカモノ(イワハゼ)、シロモノ(シラタマ)の実も色づき楽しく歩ける。縦走路の途中から右に入り畚岳の最後の登りに入るが、ここも花に迎えてくれたので短く感じられた。10時25分には全員が畚岳に登頂した。頂上の眺望は霧が流れて時々あたりの景色が見える程度で記念写真を撮り山頂を後にした。





 車で八幡平駐車場に移動して山頂に向かうが八幡平は道が整備されているので観光客が多い。出だしの道はミヤマセンキュウが沢山咲いている。小さな旧噴火口の底付近にキヌガサ草が残っている。やはり八幡平も秋の花でアザミ3種類が多くみられる。アオモリアザミ、ウゴアザミ、ナンブアザミである。固有の八幡平アザミは下の車道の脇に見られるので登山者は気が付かない。鏡沼、メガネ沼を見て頂上展望台に11時50分に到着。これでも100名山の1山登頂である。
 下山コースはガマ沼、八幡平沼がきれいに見えるはずがガスで隠されている。避難小屋の陵雲荘の中で昼食を取り、回り道をしないで駐車場に戻る。皆の希望で早めに盛岡駅に戻り解散となる。
(記録/大西 攻)


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