10月山行 廻目平キャンプ&金峰山

日程 2009年10月17・18日(土・日)
行先 長野県川上村・廻目平キャンプ場 バンガロー泊
行程 廻目平キャンプ場〜瑞牆山分岐〜中間地点道標〜金峰山小屋〜山頂〜五丈岩〜金峰山小屋〜瑞牆山分岐〜廻目平キャンプ場
参加者 染谷、保坂、土田、喜多、永田、中澤、山本  計7名
係り 山本
記録 山本

10月17日(土):曇り、夕方一時雨、夜は満天の星
新宿発8:00発の「スーパーあずさ6号」に各自、自宅付近の駅から乗り込む。甲府までは結構な混雑であった。小渕沢で小海線に乗り換えとなるが、時間がほとんど無く、大きなザックを担いでホームを駆ける。信濃川上まで30分ほどだが、途中の窓外には鉄男(テッチャン)が紅葉の中を走る小海線の車輌を撮影する姿が随所に見られた。
信濃川上駅で、車で来る保坂さん、中澤さんと待ち合わせ。2台の車に分乗して金峰山荘到着。白樺林に囲まれたキャンプ場は紅葉真っ盛り、駐車スペースには車が既に一杯である。今年最後の紅葉を楽しみに訪れる人達でこれからまだまだ増えるという。
予約していたバンガロー2棟に男女別に入る(女2名、男5名)。当初予定では、5人用テントを2貼り借りることにしていたが、かなり冷え込むとのことでバンガローに変更した。冷え込む中、全員7名がゆったり食事を楽しむにはバンガローが正解であった。
一休みの後、近辺の散策に出かける。駐車場脇から林に入り、廻目平をグルッと周遊する尾根岩パノラマコースを歩いた。高低差250メートル、歩行時間1時間30分と案内書にあり、ところどころに見晴台が置かれている。歩き始めると、遊歩道とは思えない急勾配の道で、汗を掻かされる。徐々に高度を上げると、紅葉の中に鋭い岩峰が突き出た景色に喚声があがる。一番高い位置の見晴台は残念ながら道がクローズ。紅葉を楽しみながらゆっくりとキャンプ場へと下る。


紅葉の仏岩岩頭群


キャンプ場周辺の紅葉
3時30分過ぎから夕食の支度にかかる。と同時に、男性陣はおもむろに酒を飲み始める。本日の献立は温野菜のサラダと鍋。鮭、イイダコと野菜がたっぷり入ったヘルシー鍋である。中澤シェフ指示のもと、女性二人が包丁を使う。男性は申し訳程度のお手伝いで、水汲みや大根おろしをせっせと作る。美味しい鍋が出来上がるとともに、酒のペースが上がり、夜9時過ぎまで楽しい宴会となった。9時半就寝。


安い、美味しい、ヘルシーな食事に大満足


ちょっと寒い朝
18日(日):雲一つ無い快晴
朝4時起きで朝食のオジヤを作ってくれた女性陣から声を掛けられて目覚める。5時起床、食事開始。肉団子入り、玉子5個入りの元気の出る朝食をたっぷり戴く。さすがに中澤シェフ、残り物は無し。中澤さんとはここでお別れ、金峰山へ行く身支度を調える。
6時22分、出発。静かなキャンプ場から瑞牆山分岐へ向かって金峰渓谷沿いの林道を進む。渓谷沿いの林道は、紅葉と清流が眼を楽しませてくれる。1時間ちょっとで、さび付いた自動車が放置された林道終点に到着。丸太橋を渡り山道に入る。山道に入るとすぐに林の中の急登の道となる。金峰小屋までの中間点で小川山方面の展望が少し開ける。中間点からは緩やかな登りとなり、オオシラビソ、コメツガなどがおいしげる林となる。林床には、苔が広がりいかにも奥秩父の山らしい雰囲気となる。登山道の途中に、薪が沢山積んである場所があり、「小屋では薪が沢山必要です。是非お持ち下さい、お礼に温かいお茶を差し上げます」と書かれている。小さいものを持って行くかと話し合うが、それでも意外と重く断念。
林の中を一本調子に登り続けると、チラッと金峰山山頂と五丈岩、金峰山小屋が見えた。そろそろ森林限界になるのではないかと思われる高度になったとき、金峰山小屋に出た。金峰小屋はちょうど森林限界辺りに建っており、小屋は新しくなり、オーナーも最近になって変わられたようだ。小屋からは小川山、瑞牆山方面の眺めが良い。


瑞牆山方面、八ヶ岳も全て見えた


富士山が大きくくっきり、でも写真では・・・
小屋から岩のゴロゴロした道を登る。石が滑り、バランスを取るのが難しい。空は真っ青に輝いている。山頂からの眺めが楽しみだ。小屋から20分ほどで山頂へ。(山頂着10:13分。歩行時間3時間41分)
山頂はさすがに日本百名山、人気の山らしく大賑わいである。富士見小屋方面から大弛峠方面へ縦走する人達が多いようだ。山頂からは360度の眺めで、雲一つ無い快晴の中、富士山がひときわ大きく見えるのが印象的だ。南アルプス、中央アルプス、八ヶ岳、その後ろに北アルプス。東は奥秩父、奥多摩の山々、北は妙高方面まで、関東、長野、山梨、新潟の山々が一望できる。至福の時間を楽しんだ後、山頂での記念写真を撮って五丈岩へおりる。10時45分、あまりの眺望の良さに別れがたい思いを残して下山開始。


賑わう五丈岩


あまりの天気の良さに写真もハレーション

下りは保坂さんを先頭に調子よくガンガンと下る。中間点を過ぎ、徒渉地点まで大スピードで下る。そこからは、時間の余裕もできノンビリと景色を楽しみながら下る。途中クライミングの練習に励む若者達を眺めたりしながら、そして紅葉、清流、岩峰を楽しみながら散策気分で下る。バンガロー到着13時22分。歩行時間7時間、ほぼ地図のコースタイム通り。
反省会は、信濃川上駅前唯一の店「ひぐれ食堂」で行う。予定の電車を1本遅らせ、鶏の唐揚げ、魚肉ソーセージ入り野菜炒め、皿うどんなどの鄙びた料理を肴に約1時間30分語らう。美味しい食事と素晴しい天候に恵まれ、土田さん、喜多さん、中澤さんの元気な年長組メンバーと若手組が共に語らい、一緒に山に登れたことに感謝する大満足の山旅であった。(山本記)

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