3月山行 弥彦山(ミスミソウ観賞)

日程 2007年3月31日(土)
コース 弥彦山ロープウェイ駅(10:05)〜山頂駅(10:05)〜西正寺(12:05)〜国上山駐車場(13:00)〜途中〜国上山駐車場(14:20)
参加者 辻橋、江村 (2名)
記録 江村

 今冬は全国的に記録的な暖冬となり、桜の開花は早かったが新潟の春の花ミスミソウは例年通りと聞き、半日だけ晴れの天気予報を覚悟の上で決行した。
東京駅7:00発とき303号、トンネルを抜けてもどんよりとした空は変わらなかった。

弥彦山の登りはロープウェイを利用し、斑雪の守門岳、粟ヶ岳、真っ白な飯豊連峰などを見ているうちに5分ほどで山頂に到着した。展望台の手前、西正寺への裏参道を下りはじめると後ろから声を掛けられた。
「そげにおっきな荷物を背負ってどこに行きなさるねぇー?」
地元の方はゴム長とストックだけで何も持っていない。田之倉から登ってこれから八枚沢を下りてすぐに別ルートを登るのだという。下に車を置いて一日のうちに何度コースを変えても、それぞれ花の群落を見られるということか。ぬかるんだ急登を過ぎると眼下に海が飛び込んできた。この場所が八枚沢への分岐で先ほどの人の後ろ姿が見えた。比較的広い参道は、雪解け水のためか所々大きくえぐれていた。

まず、オウレン、エンレイソウ、マンサク、まもなくミスミソウが姿を現した。左斜面、右斜面のずっと奥の方まで見えた。姿は見えないが登ってくる人たちの歓声が聞こえ、みな一様な言葉を繰り返していた。2年前の花の盛りに遭遇した時の感激を思い出した。ミスミソウは、白、青色や紫色の濃淡、桃色等、色、形に豊富なバリエーションを持ち、どの株を見ても飽きることが無い。今年の花は白色と薄い青色の株が圧倒的に多い気がした。カタクリはどれも精いっぱいつぼみを膨らませ、日差しを待っているかのようだった。その様は海辺で憂鬱そうに海を眺めるペリカンの嘴を思わせた。
約1時間をかけて西正寺の駐車場に下り、昼食を摂った後、タクシーで次の国上山登山口に移動した。

 登山口の駐車場には車がたくさんあった。車道の下の登山道を行くとカタクリの群落があるがやはり蕾が多い。ショウジョウバカマやイチリンソウを見ながら一旦下ったところにコシノバイモを見つけた。目立たないが味わいのあるこの花を探すのもまた楽しみのひとつだ。ここで雨が落ちてきて国上山登頂を中止とした。茶屋で休憩してタクシーで吉田駅に向かった。
花曇、この時期に弥彦山、国上山にミスミソウを愛でることが、私にとって1年の花の山旅の幕開けとなっている。やっぱり今日来てよかった。

燕三条発15時56分Maxとき334号、早めの帰京となった。

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