2月山行 槇寄山、笹尾根

日程 2006年2月25日(土)
コース 武蔵五日市→(バス)数馬着10:05
出発(南橋)10:15→大平分岐11:07→西原峠11:55→槇寄山頂11:58(休憩、昼食)出発13:25→笛吹峠14:35→笛吹バス停16:23
参加者 植木(信)、江村、喜多、辻橋、山本、佐藤 6名
記録 佐藤明夫

 前夜の荒天のせいか、快晴に恵まれた当日にホリディ快速秋川号は意外に空いておりゆったりと座ることが出来た。
なんとなくのんびりムードが漂う。武蔵五日市駅でバスを待つ列に近くの蕎麦屋の主人がお帰りにどうぞとPRしている。
付近には食事処が見当たらない事からO.K.と頷く。バスの終着数馬で下車した時には既に朝の寒気も失せ風もない。
南橋を渡り山道に入ると緩やかな傾斜が続き、降り注ぐ陽光に融けた樹上の雪が狙い済ました様に頭上に落ちる。
雨が振って来た様な錯覚に捉われる瞬間もあったとは云え、暖かく絶好の日だまり山行の趣である。
トップを歩く辻橋さんがゆっくりとしたペースを造って呉れるので、前日の降雪で薄化粧した周辺の野山の景色を楽しむ余裕も出る。
三頭山(1,529m)を右手に眺め乍ら濡れたナラの落ち葉に覆われた山道を進む。「いい腐葉土になるんだよな」と植木さんがつぶやく。
兎も角、周囲の樹木はナラを始め落葉樹が多く、秋にはさぞかし紅葉が見事であろうと想像する。
登山者が一人下山してきた。「これから上は雪が多い。アイゼンを持っていないので降りるしかない」などと話す。
本当かと疑う。間もなく西原峠に到着、すぐに槇寄山頂(1,188m)を極める。
果して先程の登山者が云う様な厳しい状況には遭遇しなかった。南西に展がる山並みには雲が掛り、期待の富士は望めない。




 辻橋さん、江村さん二人の女性が甲斐々々しく昼食の仕度を始める。持参した手作りの料理が並ぶ。
そして男共はリュックからいそいそとアルコール類を取り出す。梅酒、ウィスキー、ブランデー、琉球古酒あり。
全員で乾杯し料理を頬張り、ボトルの中味をどんどん減らす。向いの山の雲が動き、扇山(1,138m)越しに待望の富士山が覗く。
喜多さん、江村さんが古酒のお湯割に眼を細める。女性二人が準備して呉れたすいとん鍋も煮上がり、早速飛付いた。
充実した山頂の宴会の後始末を終え下山を始める。





 雪融へが進み、山道の地面は可成りぬかるんでいて歩きにくかったが、背中の荷物が軽くなった分がカバーして呉れた。
笛吹峠に到着、山本さんからこれをウズシキトウゲと読むと云われびっくり。
この分岐を左折すると山道の巾は狭まり一面に笹の生い茂る斜面をトラヴァースする。まさに笹尾根だ。
途中一旗立て、あろう事か癌の経験話などに花を咲かせたあと一気に下り、やがて桧原の笛吹集落が見え始めた頃、トップを行く辻橋さんが俄かに歩速をあげる。
どうやら予定のバスの通過時刻に関して厳しい状況にある様だ。バス停が見えたところで彼女の足が停まる。
間に合わずとのサインと知る。
結局、次のバス迄約1時間待たされる事になり、秋川べりに降りて靴の泥を落とし、バスの待合所の中で2度目の酒盛りを始める。
持参したアルコールはここで全部蒸発。そしてバスを掴まえご機嫌で武蔵五日市駅に至る。



ここで予定のうどん屋「初後亭」への急行。開店して間もない小奇麗な店で、自家で栽培したという小麦と蕎麦の混合うどんをもりで食べさせる。
仲々旨い。合の手当然地酒「喜正」。これまた大いにいける。
皆々何年も寿命を伸ばした如き満足気な顔になってこの町をあとにした。
笹尾根をゆっくりあるいてご馳走さん。


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