個人山行 奥多摩/本仁田山

日程 2003年8月31日(日)
コース 立川(8:11)〜奥多摩(9:35)〜安寺沢(9:50)〜乳房観音(9:55)〜作業小屋(10:25)〜天狗岩風テラス(11:55)〜稜線1050m地点(12:55)〜山頂(13:50)〜花折戸尾根分岐(15:13)〜鳩ノ巣駅(17:00)
参加者 渡辺、高橋、菅原、山本 4名
記録 山本憲一

 8月の集会後の2次会の席で渡辺正子さんから「今週末奥多摩へ行かない」と誘われた奥多摩山遊会のメンバーはK氏を除いて即OK。どこへ行くかはその日の天気次第で決めることにした。K氏は仕事で不参加、皆これで上天気が約束されたと喜ぶ。渡辺さんは晴れ女なのです。

 当日はお約束通り、曇り空ながらも青空が覗くまずまずの天気で、今年の夏を象徴するような涼しさにニヤニヤ。電車内で行く先は本仁田山の安寺沢コースと決定。
奥多摩駅からタクシーで安寺沢へ。身支度を整えていると、安寺沢2軒屋の手前の方の家のおカミさんが出てきたので、すかさず高橋さんが声をかけ、安寺沢沿いの道の情報収集をする。今年の冬に安寺沢で単独行者が道に迷い遭難したが、最近になって遺体の一部が白骨化して発見されたとのこと。又、今年は台風の影響で道が荒れており、夏草も生茂って不明な箇所があり危険との話を聞く。話を聞いた途端、高橋リーダーから残された遺体発見の為その道を行こうとの発言があり全員合意。本仁田山まで1時間半とある一般道の指道標をやりすごし、二軒屋の裏道を抜け乳房観音へと進む。





 沢沿いの道は明瞭で、一度涸れ沢となり又水が現われる。道が消えたところを左へ迂回。作業小屋への道を拾う。ここから小さな沢沿いの道を進み、流れが消えたところから杉林の中、300m程の高低差を一気に詰める。凄い急登に皆休み休み進む。振り返ると杉の美林が恐ろしいほどの急坂が広がっている。
更に道なき道を進む藪漕ぎとなるが微かな踏み跡を見つける。道は左へ巻きわずかに下り続けている。このまま進むかどうか高橋リーダーの判断でこの道を捨て、100m程上部の岩を目指してズブズブのヤブを登る。天狗岩風テラスに到着、大休止とする。
気持ちの良い眺めの中、食事を始めるとこれまで我々にまとい付いていた大型の蜂が菅原さんを襲った。おにぎりを食べようとする菅原さんの鼻の前10cm程に蜂が張り付き動かないのだ。蜂に襲われた時には身体を低くして静かにしているのが一番と話していたばかりで、菅原さんは完全に身動きできず蜂とニラメッコとなってしまった。10分程もニラメッコは続き、蜂は諦めて去ったが、菅原さんも食事をするのを諦めて出発となった。





 気を取り直してヤブを突き上げると小さな支尾根に出た。支尾根の急登を登りきると山頂へ向かう稜線1050m地点に出た。ここまで道なき道の急登の連続に皆久しぶりの山の醍醐味にヤッターと大満足。山頂は西側が切り開かれ、気持ちの良い景色が広がっていた。
下りは鳩ノ巣への一般ルートとする。急坂を下りながら今回不参加のK氏の噂話に話が及んだ途端、空が一点にわかに曇り、雷が鳴り、大粒の雨がバラバラと降ってきた。クワバラ、クワバラ、K氏様、もう悪口は言いませんと皆で反省。20分程で雨は止み、ガスが垂れ込め大岳山方面が墨絵の様に見える。徐々に山様が現われる景色の変化に皆心を奪われる。この後ススキヶ原に悩まされる。背丈ほどに伸びたススキが道を覆いつくす中を掻き分け掻き分け進むと、腕、顔に草でかすり傷をうけるわ、倒されたススキに足を取られるやで、これぞまさに藪漕ぎとなる。鳩ノ巣トンネルにやっと出るとワンワンと鳴くお犬様のお迎えでフィニッシュ。行動時間7時間の変化に富んだ山旅に疲労感はあるものの大変満足できる山行であった。





 反省会は鳩ノ巣駅前の玉福で。自慢の自家製手料理にビール、紫蘇ジュースで疲れも一気に吹き飛ぶ。白骨遺体の話、急登の連続の道なき道、蜂の襲来、雷、大粒の雨、墨絵のような山々、ススキヶ原、と変化に富んだ一日は近来にないものだったと話は弾み、快哉を叫んだ。
奥多摩の時間はゆっくり進み、漆黒の闇が4人を包んだ。闇の中に明るく浮かぶ鳩ノ巣駅のホームで、奥多摩とのお別れシーンに、野生に帰った老若男女4名は突然何かに憑かれたように炭坑節と東京音頭を踊り狂ったのである。


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