ひるぜん

蒜山は3つの山からなります。上蒜山(1,202m)、中蒜山(1,123m)、下蒜山(1,100m)。蒜山三座と呼ばれています。
火山でしたが約60万年前に活動を停止し、その裾野には広大なリゾート地、蒜山高原が広がっています。上蒜山へは湯舟川沿いにある上蒜山スキー場駐車場から登ります。山頂の展望はよくありませんが、8合目にある槍ヶ峰が最も展望がよく、蒜山盆地や大山を見ることができます。景色がもっともいいのは下蒜山で、日本海も望めます。

   
蒜山牧場   頂上に続く道   マツムシソウ
登山道は火山性の土壌なので雨が降ると滑りやすくなります。
それぞれの登山口から、中蒜山へは約 2 時間、下蒜山約1時間 40分で登ることができます。
アクセス 岡山駅からJR姫新線中国勝山駅で下車し蒜山高原へ。車なら米子道蒜山IC。
コース 上蒜山スキー場駐車場 → 上蒜山登山口 → 8合目・槍ヶ峰 → 上蒜山山頂 → 8合目 → 上蒜山登山口 → 上蒜山スキー場駐車場
親子
コースタイム
上蒜山スキー場駐車場から上蒜山登山口20分、上蒜山登山口から8合目まで登り1時間20分、8合目 → 山頂まで登り30分、山頂から上蒜山スキー場駐車場まで下り1時間40分 合計3時間50分(休憩時間など含まず)
交通 ●電車・バス利用
岡山駅 → 勝山(中鉄北部バス) ←→ 真庭市コミュニティバス「まにわくん」に接続
JR姫新線久世駅 ←→ 蒜山高原センター(真庭市コミュニティバス「まにわくん」)約1時間30分
JR姫新線中国勝山駅 ←→ 蒜山高原センター(真庭市コミュニティバス「まにわくん」)約1時間15分
蒜山高原センター ←→ 上蒜山登山口(タクシー)
 
●車利用
米子道蒜山ICから国道482号で上蒜山登山口

いざ子ども、蒜摘みに行こう!

蒜山の名の由来は、ノビル(野蒜)や野ラッキョウがあたり一面に自生していたからだと言われています。蒜とはネギやニンニク(大蒜)、ラッキョウ、ノビルなどの食用となるユリ科の総称です。ノビルは古くから日本に生えていて、『古事記』にも登場します。応神天皇の歌に「いざ子ども 野蒜摘みに 蒜摘みに」とあります。

山は何と読む?「やま」「さん」「せん」?

蒜山は「ひるぜん」と呼びます。山を「せん」もしくは「ぜん」と呼ぶのは珍しく、中国山地、特に鳥取、兵庫、岡山に集中しています。大山、毛無山、扇ノ山、氷ノ山、皆ヶ山などなど。「せん」というのは呉音という読み方で、漢字の読み方が入ってくる以前から日本で使われていた読み方。お経の読みはすべて呉音です。「さん」は漢音読みです。しかしどういう理由で区別があるのかわかっていません。 

真庭市蒜山は、川上村、八束村(やつつかむら)中和村(ちゅうかそん)が合併したものです。さて、横溝正史の小説『八ツ墓村』の村名は、八束村からヒントを得てつけたそうです。さて小説『八ツ墓村』に登場する探偵はだれでしょうか?

1. 江戸川コナン

2. 金田一耕助

江戸川コナンは『名探偵コナン』の主人公。片山義太郎は「三毛猫ホームズシリーズ」の刑事です。金田一耕助は横溝正史のいくつかの小説に登場する探偵です。なお、『八ツ墓村』は実際に岡山県で起きた大量殺人事件を元にしています。

3. 片山義太郎

蒜山高原にいた「スイトン」という妖怪は「人の心を読み、悪い心を持った者の前にスイーッと来て、トンッと一本足で立ち、引き裂いて食ってしまう」のだそうです。さてそれでは「ざあざあ鳥」という妖怪は?

1. 水をもとめて鳴く鳥

仕事をなまけて牛に水をあげなかった女中がいました。主人には「ざあざあ飲みましたよ」と嘘をつき牛を死なせてしまいました。女中は死んで「ざあざあ鳥」になりました。「スイトン」も「ざあざあ鳥」も『八束村史』に書かれている伝説です。これ以外にも、巨人伝説「おおひと」や「 おさと狐」など、たくさんの伝説が書かれています。

2. 雨の日に飛ぶ鳥

3. 川をおよぐ鳥

蒜山情報

真庭市蒜山振興局企画観光課 Tel. 0867-66-3612
蒜山タクシー Tel. 0867-66-2535
真庭市市民生活部市民課(公共交通対策室)「まにわくん」
Tel. 0867-42-1017
中鉄バス勝山営業所 Tel. 0867-44-2621

 

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