第10回子どもと登山教室(子どもと登山委員会)

〜奥多摩・山のふるさと村一泊キャンプ〜

開催日:8月16(土)~17日(日)
対 象:幼児、小中学生(保護者同伴)

東京都の西、奥多摩湖の麓にある「山のふるさと村」は、テント泊ができるほか、ビジターセンターでは展示やガイドウォーク、クラフトセンターでは木工や自然食の教室など、様々なアウトドアライフが楽しめます。今回は二家族で、一泊キャンプを体験しました。

奥多摩駅からバス「やませみ号」でふるさと村へ
JR奥多摩駅に、二家族とスタッフ5名が集合。大きな荷物はスタッフの車に積み、バス「やませみ号」で一路、ふるさと村へ出発。今回の楽しみの一つは、奥多摩湖の「ドラム缶橋」を渡ってふるさと村へ向う予定でしたが、春からの水不足により橋の通行ができず断念。ビジターセンターに到着後、自己紹介をして、二日間の予定と施設の案内をしました。子どもたちは直ぐにシーソーや輪投げ、木の実の遊びに熱中。すっかりここの施設が気にいったようです。

   

ランチの後は、ネイチャートレイルからキャンプ場へ
ランチをしてからキャップサイトまでは、ネイチャートレイルコースを歩いて向いました。途中長い木段がありましたが、子どもたちは元気に登っていきます。ここは以前、集落があったので石垣や道祖神が残っていました。5才のMくんがクワガタを見つけ、まずは掴むことに挑戦。恐る恐る手を伸ばして「できた~」。初めての体験です。リスの広場、アカマツの広場を経由して約一時間、無事にキャンプサイトに到着しました。

   

テントを張ってみよう、夕食を皆で作ろう
到着すると大きなレンタルテントが4つ、すでに張ってあります。でもスタッフIさんの持ってきたテントを子どもたちと一緒に張ってみることにしました。テントを広げ、ポールを通して、立ち上げてから四隅を固定していきます。ペグで固定する時には、石を使うことを知って楽しそうです。出来上がったテントに一度入っただけで、子どもたちは外遊びに向いました。大人は、食材を広げ夕食の用意を始めました。

   

焼きそばと焼きマシュマロ、焼き芋に挑戦
グリルの燃料は炭なので、火を起きるまで一苦労です。スタッフの二人は、ウチワで煽ぎ続けました。ようやく火が回った頃、食材の準備も終わり、焼きそば作りをスタート。人参やキャベツ、豚肉、もやし、焼きそばの順に入れていきます。しばらくすると二つのグリルに焼きそばの小山ができました。10個のボウルを並べて、焼きそばを盛りつけテーブル席に移動。残った炭火には、ホイールに包んだサツマイモを入れておきました。

   

夜空の下で、乾杯をして、焼きそばをいただきま~す
沢山作ると、料理は美味しくなる!山盛りの焼きそば、野菜サラダがいつの間に皆の胃袋の中へと消えていきました。食事の後は、焚き火を囲んでマシュマロを焼く予定でしたが、雨が降りそうです。急遽、屋根付きの調理場で作ることにしました。
子どもたちが楽しみにしていた焼きマシュマロ。あっという間に焼けるので、食べるのが忙しい~。楽しい一日が終わって、調理場をきれいに片付けから、それぞれのテントに向かって消灯です。

   

一夜明けて、朝食後はネイチャーガイドさんと森を歩く
朝、山ごはんのカレーライスを食べ、身支度を済ませてチェックアウト。森の中を抜けて、ビジターセンターに向いました。ガイドウォークのYさんが待っています。ドングリの実を落とす昆虫「チョッキリムシ」、クルミを上手に食べるリスなど、森を歩きながら自然の不思議を学びました。最後にスライドショーを見て、森のふるさと村を後にしました。解散は奥多摩駅。こうして充実の一泊二日のキャンプが終わりました。

   
コース

JR奥多摩駅~奥多摩ふるさと村~JR奥多摩駅

形態

一泊二日のテント泊

感想

奥多摩親子キャンプに参加して

私たち親子は初めて親子キャンプに参加しました。キャンプ未経験、かつ、初参加だったので、8月の暑さやクマ情報、雨..など不安でいっぱいだったのですが、日本山岳会の皆さんが大変親切にしてくださり、そんな心配はすぐに消え去りました。
横浜では出会うことのない、たぬきなどの小動物にあったり、トンボ取りをしたり、新しいお友達ともすっかり打ち解けて仲良くなって、貴重な経験をしました。
皆で協力して食事の準備をしたり、歌ったり、レシピを教わったり。小雨も降ったものの、近くを流れる川の音、虫の音、に囲まれ過ごした夜は、都会の喧騒とあわただしく過ぎ去る毎日とは裏腹で、パワーをもらいました。
ちょっと逞しくなった息子とともに、これからもっと山や自然の事を知りたい、山に挑戦したい、と思っています。
本当にありがとうございました。 柏木啓汰、僚子(2025.8.22)