せんげんやま

東武東上線・小川町駅を降りると左手奥に小川町を優しく包み込むような穏やかな山が見えます。これが仙元山(298.9m)です。山麓にはカタクリやニリンソウが咲き誇り、オオムラサキが舞う里山が広がっています。春には山腹の見事なサクラと巨大なローラー滑り台が人気の見晴らしの丘公園を過ぎると、うっそうとした森の中に仙元山山頂があります。下山は槻川沿いの気持ち良い道をのんびり歩くと、旧小川小下里分校がやさしく迎えてくれます。親も子も楽しめる素晴らしいハイキングコースです。

   
八高線の線路   小川町から見た仙元山   春はサクラ、秋にはクリ
   
見晴らし丘公園への登り   見晴らし台   見晴らし台から見た小川町
   
仙元山山頂   槻川沿いの気持ち良い道   旧小川小下里分校

ハイキングコース
東武東上線小川町駅からハイキングが始まります。町中の道が少しわかりにくい所がありますが、左手正面に仙元山が見えていますので山に向かって歩いていけば大丈夫です。駅から正面の通りを少し行くと観光案内所があり、ここで分りやすい地図付きのパンフレットを入手しましょう。円城寺の先で八高線の踏切を渡り、すぐ右に折れると仙元山に直接登る道がありますが、ここは舗装道路をしばらく直進し龍谷薬師堂の先のトイレから右に登山道に入ります。
樹林の中を30分ほど登れば見晴らしの丘公園に出ます。ここには立派な展望台と203メートルの巨大ローラー滑り台があります。早めの時間の電車で来れば、子供のお楽しみ時間がとれます。公園のトイレの前の広い道を下り気味に少し行くと再び山道に入ります。東屋の脇を通り、なだらかな登りを1時間弱で山頂です。山頂は樹林の中ですが小川町が一望できます。ここでお弁当にしましょう。山頂までの道を戻りカタクリの里に下っても良いですが、時間があれば青山城址方面の道を進みます。しばらく下ってから登ると青山城址です。下山は小倉城址に至る道との分岐に向かい、ここを左の下里方面へ下ります。しばらく下ると舗装道路に降り立ちます。大きな砂防堰堤があります。少し行くと割谷橋で槻川を渡ります。渡ったら左に広々とした川沿いの道を歩きます。次の島根橋を渡ったらすぐに右の川沿いの道を行きます。春ならウメ、サクラ、秋ならクリが見事な集落を抜けていくと旧小川小下里分校があります。さらに進み柳町橋の手前の川淵に入ると、ここがカタクリとニリンソウの里です。3月末頃に満開のカタクリとニリンソウを鑑賞できます。ここから「埼玉伝統工芸会館・道の駅おがわまち」はすぐです。ここに寄って和紙づくり体験することもできます。ここからバスで駅に向かへますが、少し回り道をすれば花和楽の湯で汗を流すこともできます。小川町名物の鰻も美味しいですよ。

親子
コースタイム
小川町駅―50分―登山口(トイレあり)―40分―見晴らしの丘公園―50分―仙元山山頂―40分―割谷橋―50分―道の駅おがわまち

和紙の里、小川町

小川町は、和紙の里としても有名で、小川和紙は、1,300年の歴史があるといわれています。なかでもコウゾ(楮)という木だけを使う「細川紙」の製造技術は、国から重要無形文化財の指定を受けています。一般に和紙は洋紙に比べて繊維が長いため、薄くても高い強度を保ち、寿命も比較的長いため、世界的に高い評価を得ています。

全長203mのローラーすべり台

仙元山の中腹には、小川町が一望できるすばらしい展望の「見晴らしの丘公園」があります。町民からのアイデアを募集してつくられた公園で、なんといってもすごいのは、全長203mのローラーすべり台です。自然の地形をそのまま活かし、町に向かって滑り降りていくようなスリルが楽しめます。

仙元山がある小川町は「武蔵の小京都」と呼ばれ、京都のように山と川が配置され、風情ある町並みに伝統工芸などの歴史が息づいています。そのなかに、小川町には京都の祇園祭に似たお祭りがあります。さて、なんと呼ばれているでしょうか?

1. 「ぎおんさん」

2. 「おぎんまつり」

3. 「おぎょん」

小川町では例年7月に七夕祭りをおこなっていますが、そこでは祇園祭のような「おぎょん」あるいは「おぎょんさん」と呼ぶ夏祭りもあわせておこなわれています。町の中心部の通りには小川和紙をふんだんに使った飾り付けがずらりと並び、屋台と呼ばれる山車が引き回され、花火大会などが開かれます。

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