りょうかみさん
両神山(1723m)は日本百名山のひとつで、山頂は岩がギザギザに切り立ち、遠くからでもよく目立ちます。両神山という不思議な名前は、イザナギ、イザナミの2人の神様を祀ったという説や、竜神山・竜頭山(りょうかみさん)あるいは八日見山(ようかみさん)からきたという説などがあります。竜は水の神様で、山中や里には竜神を祀る神社もあります。
両神山では、狼(山犬)が眷族(神様の使い)として祀られ、江戸時代には多くの人々がお参りに来ていました。盗賊・火難除けとして信仰され、山頂や麓にある神社には、狛犬の代わりに狼(山犬)の像が立ち、狼(山犬)のお札が売られています。また、山犬の貸し出しもしていたそうです。
日向大谷口バス停 | 清滝小屋 | 途中の標識 | ||
両神御嶽神社本社の狛犬 | 両神神社本社の狛犬 |
山頂近くはくさり場もある上級コースです。ベテランの大人と一緒に行きましょう。 | |
5月上旬は名物のヤシオツツジが咲きほこり、多くの登山客が訪れます。 |
アクセス | 登山口日向大谷口へは、池袋駅から西武池袋線・西武秩父線西武秩父駅からバス。「薬師の湯」で乗り換えて「日向大谷口」下車※ もしくは、秩父鉄道の三峰口駅からバスで「日向大谷口」下車※ ※土砂崩れのため、ひとつ手前の「小倉」バス停で折返し運転をしています。 「白井差登山口」へは、西武秩父線西武秩父駅からバスで「薬師の湯」か「小鹿野町役場」で乗り換えます。秩父鉄道三峰口駅からバスで「薬師の湯」に行き、乗り換えることもできます。 |
コース | ①日向大谷口バス停(両神山荘)→ 表参道で清滝小屋 → 両神山山頂 → 同じ所を戻ります。 ②日向大谷口バス停(両神山荘)→ 表参道で清滝小屋 → 両神山山頂 → 白井差登山口。あらかじめ申し込む必要があり、入山料1000円が必要です(TEL 0494-79-0494山中豊彦)。 |
親子 コースタイム |
往復7時間以上かかります。時間がかかるので、早朝から登りはじめるか、清滝避難小屋での1泊がいいでしょう。 白井差登山口からの往復だったら5~6時間程度。 |
交通 | ●電車・バス利用 《日向大谷口》 ・西武秩父線西武秩父駅下車。小鹿野町営バスで「薬師の湯」(乗換え)→「日向大谷口」下車。もしくは西武観光バスで「小鹿野役場」に行き、小鹿野町営バスに乗換えて「日向大谷口」下車。 ・秩父鉄道で三峰口駅から小鹿野町営バスで「日向大谷口」下車。 《白井差登山口》 ・西武秩父線西武秩父駅下車。小鹿野町営バスで「薬師の湯」(乗換え)→「白井差登山口」下車。もしくは西武観光バスで「小鹿野役場」に行き、小鹿野町営バスに乗換えて「白井差登山口」下車。 ・秩父鉄道で三峰口駅から小鹿野町営バスで「薬師の湯」乗換え、「白井差登山口」下車。 ●マイカー利用 日向大谷口:駐車スペースが少なく、両神山荘に有料駐車場がありますが、それほど広くはありません。 白井差登山口:駐車スペースが少なく、事前に電話連絡が必要。 (TEL 0494-79-0494山中豊彦)。 |
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ブッポウソウってどんな鳥?
両神山の中腹にある清滝小屋付近には、夏になると渡り鳥のブッポウソウ(仏法僧)が訪れてきます。青緑色をした美しい鳥です。夜には「ブッ・ポウ・ソー」と鳴くのが聞こえるそうですが、「ブッ・ポウ・ソー」と鳴くのはコノハズク。ブッポウソウは「ゲ、ゲ、ゲ、ゲ」と鳴きます。もちろん、鬼太郎ではありません。
狼が祀られる信仰の山
両神山は古くから信仰の山として知られ、修験道にとっては修業の山でもありました。山頂には、両神神社、御岳神社、竜頭神社があり、東の日向大谷には両神神社の里宮、浦島には御岳神社の里宮、北東の尾ノ内には竜頭神社の里宮があります。どこにも狼(山犬)が祀られています。
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秩父地方の地下には古秩父湾の地層が堆積しており、海に棲んでいた哺乳類の化石が発見されています。そのなかに「パレオパラドキシア」という動物がいます。どんな動物でしょうか? 次の中で正しいのはどれ?
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姿はカバやセイウチに似ていて、体長は1.5~2.0mほど。草食で、海浜で暮らしていたらしい。
両神山情報 |
両神山/交通案内
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