こおりだけ

郡岳は多良山系の最西端に位置し、大村市の県道6号線沿いの少し高台にある「野岳湖公園」からの眺めはなだらかな裾野を広げた秀麗な山です。この野岳湖は人工湖ですが、周囲がよく整備され、夏はキャンパ−で賑わっています。ダムの南側には「裏見ノ滝」があり、この滝は裏側を見ることができ、ちょっとした渓谷になっています。この周辺は「裏見の滝自然花園」として整備されていて、シャクナゲ5300本が植えられています。郡岳へは3つのル−トがあり、一つは経ヶ岳から遠目山を経て郡岳までの縦走路と一般的な南登山コ−ス、そして西登山ル−トがあります。初心者や親子連れはよく整備された南登山口コ−スがお薦めです。山頂からの眺めは西側の大村湾を一望でき、その先には大村半島を望むことができます。

   
野岳湖から見た郡岳   南側の展望はよいが大村湾全体は、見渡せない。郡岳の頂上   野岳湖の南にある裏見ノ滝

●登山ル−ト
大村市のJR松原駅の前から県道6号線に入る。野岳湖バス停 → 野岳湖駐車場 → 林道 → 南登山口(駐車場5台)(トイレあり)〜林道合流点〜林道終点〜坊岩分岐〜郡岳山頂(往復)【推奨】

西登山口へ下山するには山頂〜坊岩〜(急坂)〜檜の植林地帯〜県道6号線(車2台ほど駐車可)〜野岳湖バス停

●野岳湖周回コ−ス
野岳湖バス停(700m下って左に折れる)〜シャクナゲ公園(遊歩道を下る)〜裏見ノ滝(滝の裏側を通れる)〜第2駐車場(湖畔の車道に出たら右折)〜平原(サイクリングロード)〜野岳湖バス停

●遊び場
ダムの付近にはトリム広場があり子供の遊び場として楽しめる

●見学路
野岳湖のダムサイトから南へいったところに「裏見の滝自然花園」があり、初夏の頃には5300本のシャクナゲが花開き見事な景観が楽しめます。また、裏見の滝は滝の裏側を見ることができ珍しい滝として有名。この滝の周辺は渓谷地帯になっており、夏は大変涼しい場所です。
ダムによってせき止められた野岳湖は周囲3kmの周回路があり、サイクリングや水遊びができます。
また湖のサイトにはキャンプ場もありテント設営やバンガロ—でアウトドアが楽しめる。その他トリム広場、水辺の広場があります。

7月〜8月はキャンプで賑やかになるが、他の時期は野岳湖で遊ぶ家族連れがある程度で静かな登山が楽しめます。春の時期は山ツツジが咲き誇り、夏はヤマボウシ、晩秋には山茶花が見事です。山頂からの展望は少し悪いが、坊岩からは大村湾が望め素晴らしい展望が開けている。
アクセス ●公共交通利用
JR大村駅バス停⇒長崎県営バス「野岳湖」行乗車・野岳湖で下車(約45分)
※本数は少ないので注意

●車利用
東彼杵IC → 国道34号 → 松原⇒県道6号 → 野岳湖キャンプ場 → (県道6号線) → 郡岳西登山口(無料駐車場あり)
又は野岳湖北側 → 郡岳南登山口(10台ほどの駐車場あり)
コース 【右回り】
野岳湖〜西登山口〜坊岩〜郡岳山頂〜南登山口〜野岳湖北〜野岳湖バス停

【左回り】
南登山口〜郡岳山頂〜坊岩〜西登山口〜野岳湖バス停
親子
コースタイム
【右回り】
野岳湖バス停から約30分車道を歩く、西登山口から約1時間30分で坊岩(急傾斜あり)坊岩からは急斜面であるが約15分で郡岳山頂南登山口までは緩やかな下りで1時間30分で下る。南登山口から車道を下り野岳湖バス停まで約30分 合計 4時間15分

【左回り】
野岳湖バス停より30分で南登山口、南登山口から坊岩分岐まで緩やかな登りで約1時間20分、そこから山頂までは25分。山頂から坊岩は10分(傾斜がきついので注意する)坊岩から西登山口までは1時間20分ほどかかる。車道に出て40分の車道歩きとなる。 合計 3時間45分

自家用車利用の場合は登山口に駐車場があるので車道歩きの時間をカットする。

【右回り】3時間15分
【左回り】2時間55分
※車利用の場合は頂上往復が便利
交通 ●バス利用
JR大村駅前にあるバスタ—ミナルから「野岳湖」行の県営バスがある。
終点の野岳湖バス停の前が管理棟でキャンプ場がある。

●自家用車利用
高速道路「東臼杵IC」を降り、国道34号線を松原交差点で県道6号線に入る。舗装の道路を20分も行くと右手に野岳湖が見えてくる。西登山口は三叉路を左へ行くと大村カントリ倶楽部前をさらに登る。、南登山口は右へ行くと登山口に着く。

鯨でつくった湖

野岳湖は1661年捕鯨で財を成した深澤儀太夫が1年と7ケ月を要して完成させた人工湖です。儀太夫は九州捕鯨の草分けで財をなし、これを大村藩の財政や社会事業に貢献したと伝えられている。干ばつから領地を守った功績は、今でも高く評価されています。

出入口が狭い大村湾

大村湾は湾口が狭く、そのため水域が閉鎖的になって特徴的な生物がみられます。たとえば、小型イルカであるスナメリは、 ほかのスメナリとはちがって回遊をせず、湾内にとどまっています。またサザエの殻に突起がありません。ナマコは身がやわらかくて大村湾の名産になっています。

郡山は大村市にあります。大村は戦国時代に大村純忠が統治した城下町です。さて、この大村純忠はなんで有名でしょうか?

1. 守護大名

2. 無城大名

3. キリシタン大名

日本の大名で初めてキリスト教徒になりました。1562年(永禄5年)に自領の横瀬浦(いまの長崎県西海市)を港にしたことをきっかけに、翌年洗礼を受けました。最盛期、大村領内ではキリスト者数は6万人を越えたこともあったとされます。横瀬浦は盛んになりますが、純忠の信仰があまりにも過激であったために反発を招き、横瀬浦が焼失。純忠は当時寒村だった長崎をポルトガル人のために提供しました。

裏見の滝がある一帯はシャクナゲがたくさん植えられています。さて、このシャクナゲの特徴は、以下の中のどれでしょうか?

1. 有毒植物

シャクナゲは有毒植物です。摂取すると吐き気や下痢、呼吸困難を引き起こすことがあります。野岳湖の南側に「裏見の滝自然花苑」があり、世界45種5300本のシャクナゲが植えられています。

2. 食虫植物

3. 寄生植物

郡岳情報

野岳キャンプ場管理事務所 Tel. 06967−55−8254
大村市役所 Tel. 0957−53−4111
大村市観光コンベンション協会 Tel. 0957−52−3605

 

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日本山岳会 熊本支部

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