だいせつざん・くろだけ
黒岳(1984m)は、北海道・旭川市の隣にある上川町・層雲峡に位置する山で、麓からロープウェイとリフトを使い七合目(1520m)の登山口まで登ることができます。大雪山の玄関口としても知られ、旭岳や赤岳などへも縦走することができます。6月上旬から登山道に高山植物が咲き始め、九合目のウコンウツギやチシマノキンバイソウの群落は見事です。山頂からは、表大雪の山々を見渡すことができ、広大な大雪山国立公園を体感できるでしょう。余力のある方は、30分ほど下りたところにある、黒岳石室までの往復がオススメです。
黒岳ロープウェイ ロープウェイで黒岳五合目へ |
リフト リフトに乗って七合目へ |
登山道上 階段上の山道を登っていきます |
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ウコンウツギとまねき岩 九合目を過ぎると出会えるまねき岩 |
山頂 黒岳ポーズでぱしゃり! |
石室前 黒岳石室避難小屋でひとやすみ |
七合目からの登山は、きちんとした登山装備が必要です。6月はまだ雪がたくさんあるので、軽アイゼンやストックの準備を。高山植物の見ごろは7月上旬から8月中旬にかけてです。 | |
登山道上には大きな石もあるので、登山用の手袋があるとよいです。 |
アクセス | JR旭川駅・上川駅より、道北バス層雲峡行き(30分)終点下車、徒歩3分 マイカーでは、旭川紋別自動車道・上川層雲峡ICより、国道39号線を北見方面へ30分 (60台分無料駐車場あり)札幌から3時間、旭川から1時間30分。 |
コース | 670層雲峡駅・ロープウェイ → 1300黒岳五合目駅 → 1320黒岳リフト → 1520黒岳七合目・登山事務所 → 七合目 → 八合目 → 1830九合目 → 1984黒岳山頂 → 1890黒岳石室 |
親子 コースタイム |
登りは約1時間30分(黒岳石室避難小屋までは下り30分) 下りは約1時間10分(石室からの戻りは登り30分) |
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「大雪山」っていう山はどれ?〜広大な原始山岳環境〜
大雪山国立公園は、北海道の中央部に位置し、総面積23万haで日本最大の国立公園です。
大雪山とは、北海道最高峰の旭岳をはじめ、黒岳、トムラウシ山、二ペソツ山、十勝岳など、標高2000m前後の山々が約50kmにもわたって続いている山岳地域のことです。なので、「大雪山」というのは独立した山ではなく、山岳地域の総称であり大雪山連峰や大雪山系と呼ばれています。「黒」岳だけど、実は色とりどりの山!!
黒岳の名前の由来は、昔はエゾマツやトドマツなどの針葉樹が多く、遠くから眺めると山肌が黒々と見えたから、または、太陽が山の向こうに隠れた後、斜面が黒く見えたから、など諸説あります。
しかし、黒岳は山頂まで約100種類にもなる色とりどりの高山植物が開花する花の山なのです。さらに、9月から始まる紅葉も、赤・黄・橙色が入り混じる色どり豊かな姿を楽しむことができます。 -
日本では北海道の高い山の涼しい岩場に生息する動物は次のうちどれ?
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正解は2のナキウサギ(鳴兎)。氷河期からの生き残りとも言われていて、黒岳ロープウェイのマスコットキャラクターにもなっているよ。ピチッピィッと声は聞こえても、姿を見つけるのはなかなか難しいんだ。だけど、黒岳の山頂を過ぎたポン黒という岩場でよく見かけられているよ。冬眠はせず、なんと寿命はたったの2〜3年しかないんだ。好きな食べ物は、高山植物の実や葉っぱなんだよ。
黒岳情報 |
大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイ Tel. 01658-5-3031
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お問合わせ |
日本山岳会 北海道支部 |
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