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饗庭野基線探索(プラス1)の旅

渡辺眞一


日程: 10月24日(土)〜25日(日)
メンバー: 鶴田、片野、高田、北野、今井、近藤、渡辺(7名)
記録・報告:渡辺

私は今回が初めての基線探索となる。今までも参加したかったが、なかなか日程が合わず断念してきた。念願の初参加であり、ワクワクしながら10時前に大津駅に降り立った。この時間に間に合わせるには、西武池袋線の始発に乗らなければならなかったので、新幹線の車中ではぐっすり寝てきた。京都駅に9時半に到着。直ぐに駅蕎麦ならぬ駅うどん屋に飛び込む。関西育ち人としては、こちらの方に来たとき少しでもチャンスがあればうどん屋に直行するクセがついている。

饗庭野基線は、全国14基線のうち3番目にリストアップされている。8点の一等三角点のうち饗庭野東と西の2点は防衛省基地内にあり立入ができない。残り6つの内、遠く離れた2つを除いた4つを探索しようというもの。
さて、各自が深夜バス、新幹線などの手段で三々五々大津駅に集合したあと、駅レンタカーに7人が乗り込み、近藤さんの運転でまずは北の方角に向かう。途中でバイパスに乗ろうとしたが、限られたICでしか合流できず狭い住宅地をあちこちに迷走するハプニングもあった。車では山のような勝手にはいかないらしい。天気は良く暑いくらいの日射しだったが、山の方は薄もやで見通しはあまり良くない。それでも途中は大した渋滞もなく、12時に無事箱館山スキー場に到着。スキー場の中の急坂道を走って立入禁止柵の前に駐車、柵に沿って箱館山方面に向かう。GPSや地図を頼りに林道や尾根の踏み跡らしき道を通って無事に箱館山山頂(547.0m)到着。所要時間、約20分。残念ながら見晴は木が生い茂っており琵琶湖方面の東側を除き全くダメ。しかし標高の高さの割に下界の運動会のマイクの声は直ぐ近くに聞こえた。記念写真を撮り、昼食。


箱館山(一等三角点・羽子立山)にて

次に向かったのは阿弥陀山。これも登山道があるかどうかもわからず、取りあえず山を巻いている林道に入る。しばらく走って赤テープを見つけたが明確でなく先まで行くも道らしきものは見つからず、赤テープのついた踏み跡を行くことに。そしてこれが正解だった。地形を判断しこの道に違いないと好判断するところはさすが地理クラブである。林道から赤テープの標識を頼りに急坂を登ること40分、15時ちょうどに阿弥陀山山頂(453.6m)到着。こちらも南北に長い山頂を持ち、良い展望とは言えなかった。

これで今日の予定でむずかしいところは全て踏破し、残るは琵琶湖湖岸の深溝村(87.0m)だけである。気も楽になり車を走らせること約20分ほどで目的地に到着。別荘地のような住宅の塀の直ぐ横にそれは設置されていた。

今日の宿泊は鶴田さんがネットで探して見つけてくれた民宿「舞子屋」である。宿に着くと早速、近くの比良とぴあという日帰り天然温泉に宿の車で送ってもらう。温泉は土曜とあってハイキング客などで結構混み合っていた。湯から上がったものの迎えの車が来るまで結構時間があったので、休憩室で各自生ビールなどを飲む。帰りの車は定員オーバーも構わずギュウ詰めで戻った。さあ近江牛のすき焼きである。これが予想を遙かに超えて実に美味かった。すき焼きはせっかくなので醤油と砂糖で肉を先に焼いてそれから野菜を入れるという関西方式で食してもらった。ビールの後は持ち込んだ2種類の地酒で大いに盛り上がる夕食となった。普通なら余る酒も不足になるほど。夜中には強風が吹き荒れ、気温が下がった。木枯らし一号となったようだ。翌朝は寒さと強風の中近くの中浜ビーチ、近江舞子内湖を散策、今日登る予定の比良の山並みを眺めた。

強風で心配したが、びわ湖バレイのロープウェイは予定通り運行した。山頂駅の打見山からスキー場のゲレンデを下って上り、蓬莱山(1173.9m)にこの日一番で到着。のんびりと景色を楽しんだ・・・という訳にはいかず、記念写真も立っているのがやっとという程の強風の中、琵琶湖の絶景もそこそこに引き返した。このとき琵琶湖の対岸に、近江富士が美しく立っているのが印象的で、半分冗談で「今からあそこに登りませんか?」と北野代表を初め女性も含め何人かに声をかけたら、皆がみな「いいね」というではないか。この融通性というかパイオニア精神というか、声をかけたこちらの方が驚いた。今井さんが昔、草津に住んでいて、登山を計画したことがあり「それ程大したことはないはず」だけを頼りに近江富士(三上山432m)に向かった。意外に味の濃いラーメン屋で昼食を済ませ、登山口からちょうど1時間で山頂に着いた。琵琶湖の対岸には比叡山を初め比良の山並みが続き、見事な景色だった。

あとがき
二週間後、大学の同窓会で再び京都に。京都市内で散々飲み明かした翌日、雨の中を比叡山に。バス待ち15分の間に駐車場から歩いて比叡山の1等三角点(大比叡848.1m)に行ってきました。これで短時間の間に5個もの一等三角点を訪れたことになります。充実した基線探索の旅とおまけの近江富士登山を企画、同行の皆さんに感謝いたします。そして新幹線の時間が迫っていた私のために大津までの帰路、車を急いで走らせて頂いた近藤さん、ありがとうございました。あの日無事に京都に着いたら、懲りずに再びうどん屋経由の新幹線乗車でした。

タイム記録
箱館山(547.0m):12:00スキー場出発 山頂12:20〜13:00 13:20帰着
阿弥陀山(453.6m):14:20林道出発 山頂15:00〜15:05 15:20帰着
深溝村(87.0m):15:50到着
蓬莱山(1173.9m):打見山山頂駅9:05出発 山頂9:30〜9:40 10:20ロープウェイ乗車
近江富士(三上山432m):12:10三上神社登山口出発 山頂13:10〜13:20 14:10帰着

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