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日本山岳会100周年記念事業

白神山地体験林業(ブナ林再生事業)  2002年9月の様子  

 

期 日  2002年9月21日〜23日       場 所  中赤石櫛石山国有林(鰺ヶ沢町)

 

   9月の事業が、お天気にも恵まれ、スギの除伐域と人の輪を拡大して無事終えることができましたので、トピックスのみを報告します。

◎参加者 63名

  (弘前市立東中学校4名、青森県立柏木農業高校16名、青森県立五所川原農林高校6名、弘前大学学生3名、青森大学大学院5名、東京農大学生2名、日本山岳会会員11名、協力者16名)

◎作業場所 へ20小林班とへ19小林班

◎作業内容 ・スギの除伐と雑木の間引き

        ・カミネッコンの状況調査と補修、増設

        ・環状剥皮の状況調査と処理域の拡大        

◎鰺ヶ沢事務所の新所長に原田正春さん。20日に鰺ヶ沢事務所で村田が事前打ち合わせ。

◎食事作りを、秋村貞文さん(JAC)ご夫婦と妹さん、中村光明さん(JAC)、鈴木さん(JAC)の5名が専門に担当してくれました。献立作り・食材の買い出し、調理まで一気に引き受けてくださり、グルメな食事になりました。マグロの中落ち、牛汁、ホタテ入りおでんなど、白神山中での食事とは思えませんでした。

◎6月にセットしたカミネッコン24ポットの内、ノウサギの食害10ポット。紛失1ポット。ノウサギによる食害対策を検討。他はほぼ順調。2〜3ヶ月前にポットへ定植してから現地に輸送、セットする方法も試したい。今渕さん談。

◎アイデアマンの小林博充さんが、ウサギ対策と周囲の野草から苗を守る段ボールのマルチを考案。 自作マルチによるブナ苗圃新設。

◎大森さんたちの環状剥皮の結果も順調。6月に処理した木では、葉の黄変が見られ始めている。今回、さらに処理本数を拡大。

◎高橋毅さんの提案で、事業実施地域に地名をつけ、場所の把握を図る。

◎希望者をつのり、23日の午前はクマゲラの森へ案内。クマゲラの森をみて事業の意味を理解してくれた高校生もいた。ブナの木に残こされた50年前のナタ文字から、白神の森が未踏の原生林ではなく人と歴史的な関わりをもつ森であることを説明。木部さんが森の中でクマゲラの尾羽根を拾う。森の湧き水を堪能。

◎五所川原農林高校が6月に測量してくれた登山道(クマゲラロード)の地図を届けてくれました。

◎21日は中秋の名月を観賞し月見酒。

◎スタールーフキャンプ近くの林道に、体力の衰えたカモシカ出現。23日死亡。

◎22・23日、スタールーフベースキャンプにクマゲラ出現。

◎林道沿いでオシロイシメジを収穫。みそ汁にしていただく。

◎昨年寄付金してくれたオフィスウィングの坂田佳枝さん一行5名も参加。

◎野鳥や動植物の画家・木部一樹さんも初めて参加。

6月・9月と事業を無事終えることができました。一緒に作業してくれたみなさんに感謝しています。

あとは、10月に予定している、柏木農業高校の農場に植えるブナの種子拾いて゜す。

 

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村田孝嗣(むらたたかつぐ)         

E−mail danburi@infoaomori.ne.jp   

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