2006年1月号
日本山岳会の新たな100年に向けて
 
 平山 善吉
 

新年あけましておめでとうございます。

昨年は100周年を無事終え、改めて会員の皆様のご協力に感謝するとともに、次の100年に向かって私の考えを述べてみたい。

 社会状勢が目まぐるしく変化するなか、本会も、少子高齢化と若年層の会員離れが進み、会員の平均年齢は64歳と高齢化した。また、退会者、物故者の合計は新入会員数を上回り、会員数は減少している。この現状に対し、03年2月には、「長期改善計画」を、04年6月には、「長期目標検討委員会報告」が示された。

 これらは、理事会で報告されたが、次の100年に向かっての方向性を明確に示すには到っていない。これは、本会をとりまく現状の厳しさによるものである。幸い、本会の財政は順調に推移しているが、今後、クラブとして存続するには問題が多く、大きな課題として議論する必要がある。

 私は、先の報告をもとに、いくつかの具体案を理事会に示し、実行できるものから実行し、今日に到っているが、決め手を欠くのも事実である。そこで、現状として、内部の改革により、若年層の起用、あるいは高齢者の活用により、さらに魅力的な会を目指し、それらの力を結集することによって、現状を乗り切りたいと考えている。

 まず、本年度中に実行するものとして、理事会、評議員会の業務分担と定数の是正。委員会、委員の若返り。事務局体制の整備・強化。委員会の統廃合。表彰委員会の設置などがあり、加えて登山と事業として、先鋭的登山の推進と支援。学生部登山への援助。支部との連携の強化と支援などがある。

 また来年度中の中期目標として、公益法人改革への対応。サービス部門の法人化。ルームの改装なども考えている。

 さらに10年後を目標にした長期展望として、会員減少による収入減への対応。図書室の拡充。新クラブルームの購入などがあるが、更なる検討事項として、クラブとしてのあり方や、主都圏の支部化も考慮する必要があるだろう。
更なる発展のため、各位のご協力を得、英知を集め、楽しく、そして輝かしい山岳会の創造に努力したいと思う。

 本年も会員各位のお力添えをお願いしたい。