記念登山実行委員会 委員長 大蔵 喜福
 
2004年5月号
創立100周年記念事業―記念登山についてー
 


■方針■
 本会および登山界の活性化のため、100周年記念事業として会員から募集する海外登山計画を記念登山実行委員会が審査し、10隊程度を選び、募金より助成する。
 できるだけ多くの会員参加という理念にそって、次世代に向けたメッセージ性の高い内容を選びたい。すでに会の総力を挙げての大規模登山は時代に馴染まない。未踏峰、初登攀などの探検あるいは冒険的登山、あるいは年代を越えたチームワーク、身の丈登山、支部主催登山、会員それぞれのチームレベルで行える範囲のものなど、本会の発展に繋がる登山計画の応募を期待している。
 100周年登山は登山界の底上げをはかる大事な事業と位置づけたい。本会は、高齢化の一途を辿っているが、より発展を望むには新しい人材といえる実践登山者を数多く会に迎えたいと考えている。そのためには広く世界の山域に日本山岳会登山隊を送り出し、その活躍を世に露出し、本会の新たなる姿勢を周知させることに意味がある。ゆえに会員の登山計画に対し、できるだけの金銭的援助をし、本来の山岳会のあるべき姿としたい。

■3本の柱■
1.組織は常に若い人材の代謝で発展するものである。若者が育つ登山を応援することが第一義である。先鋭的登山の実践で高レベルな登山を世界に示す計画が欲しい。アルパインスタイル重視で世界的クライマーの輩出を望む。小・中・高校生らが、夢が具現できる会として山岳会が羨望の的になりたい。
2.会の現状、身の丈に合った中高年、高齢層の登山も推進したい。現在すでに会員年齢層においては、50代以上の会員が86パーセントを占める状況である。高年層に魅惑的な登山計画も必要不可欠である。
3.支部活性化のために支部登山計画を応援する。支部に関しては1および2の内容を基準とするが、実践することの意義に重点を置きたい。

■実践計画の経緯と予定■
        (**:未踏ルート、*:未踏峰)
●東海支部 '03/12〜04/1 冬期ローツェ南壁登山隊(8516m) ** 終了
●事業委員会 '04/4〜5 テンギ・ラギ・タウ登山隊 (6943m) **
●学生部 '04/8〜10 ムスタン登山隊2004(チービヒマール 6650m・サリプン6328m)*
●関西支部 '04/8〜11 西チベット学術登山隊2004(パチムハム6529m ・チャンチュン6080m)*
●フォーラム委員会 '05/4〜6 マナスル登頂50周年記念シニア登山隊2005 (8163m)

<以下予定>
●福井支部 '05/4〜6 ニンチンタングラ扎那日字峰 (6214m) *
●青年部 '05/8 東南アラスカ岩峰群 (デビルズトンボ 2767m等) * 偵察'04/7
 その他、インド東ヒマラヤ、ブータンの未踏峰、チベット、アメリカ山岳会等より合同登山やお誘いの提案が、海外登山委員会に来ている。興味ある方は担当理事に問い合わせてほしい。

■事業費の案■
● 海外登山隊助成―約1000万円。審査のうえ1隊10万から 100万円ほど助成
●国内登山助成―科学委員会「日本列島中央大分水嶺の一斉踏査」実施中

■告知など■
●2004年10月末締切り、2004年年末に委員会審査、登山期間2005年3月〜2006年5月実施まで。
●募集告知、申請書は海外登山基金委員会の用紙
記録は日本山岳会100周年記念事業助成として『山岳』はじめ各メディアに発表する。