2004年1月号
新春を迎えて
 −協調と融和で100周年を−
平山善吉
 皆様あけましておめでとうございます。良き新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。

 私は昨年6月、会長に就任し、まもなく迎える本会の創立100周年事業の計画、立案に専念いたしました。この結果、その大綱を去る10月22日、理事、評議員、幹事、支部長、そして歴代の会長等々の皆様にお集まりいただき、報告いたしました。すでに申し上げましたように、100周年事業については、全員参加をモットーに逐一機会を見て皆様にその経過を報告したいと思っています。

 会長就任以来、短い期間でありますが、昨年をふり返ってみますと、10月初旬、ブータン王国の観光局長・ルハウ・ワンチュク閣下のご訪問を受け、歓談いたしました。このなかで閣下は「日本山岳会創立100周年にあわせて3つくらいの山を開放したい。ぜひ登りに来てください」とおっしゃいました。宗教上登山を禁止しているブータン王国からのお誘いです。大変うれしく思いました。

 また、11月中旬には機会を得て中国登山協会を訪問し、会長就任の挨拶を申し上げました。このとき、王宝良首席は「両国が仲良く山登りをすることが、日本と中国の平和に最も良いことであり、大切なことです」と申され、大変感銘を受けました。

 そして本年の年次晩餐会にはネパール王国からネパール山岳協会のアンツェリン会長ら3名の出席をいただき、本年2月5日にグランドオープンするネパール国際山岳博物館にぜひおいでくださいとのことでした。これからは国際化の時代として、本会の果たすべき役割の重さを強く感じました。

 さて、100周年を迎えるにあたって最も大切なことは「協調と融和」の精神で、全員で100周年を成功させなくてはなりません。そして、これからの日本山岳会はどうしたらよいのか、英知をもって皆様と議論を深め、しかるべき方向を見出したいと思うのです。

 いずれにせよ、来たるべき100周年に対しては、今までの「実績と伝統」をかみしめ、次に来る100年に対しては、会には「格式と誇り」を、そして会員には「名誉と自信」をもった出発点にしていただきたいと思っております。

 本年もまた、よろしくご指導、ご協力をお願い申し上げます。