2003年10月号
100周年記念事業の体制
藤本慶光
 
 日本山岳会は2005年10月に創立100周年を迎えるが、それを記念する行事をどのような体制とどのような内容で実施するかについて議論を重ねてきた。

 このほど大要が明らかになったので報告したい。10月の理事会で正式に決定し、10月25日の評議員会に諮り、その後の理事会、評議員会、支部長会の合同会議を経て正式に立ちあがる。

創立100周年記念事業委員会
 理事会の下で記念事業の推進を総括する。現会長、副会長、会長経験者、副会長経験者の若干名で構成する。(委員長・平山善吉、副委員長・芳賀孝郎、平林克敏、橋本明、委員・山田二郎、村木潤次郎、斎藤淳生,大塚博美,宮下秀樹、小倉茂暉、松田雄一)

 記念事業委員会の下に次の6つの委員会を設ける。

広報委員会
 広く会員に100周年記念事業の進捗状況を伝え、全員参加をよびかける。会報『山』に「100周年ニュース」のページを設け、さらにインターネット上でもニュースを流す。(委員長・今村千秋)

募金委員会
 100周年記念事業が円滑に実施できるように広く募金をよびかける。会員の皆さんに記念事業の趣旨に賛同いただき毎年3000円、3年間の募金を呼びかけると同時に、一般企業に対しても募金に応じていただけるよう強力に働きかける。(委員長・芳賀孝郎、副委員長・贄田統亜)

財務委員会
 記念事業推進にあたり、募金していただいた貴重な財源が各事業の実施にあたって適正に使われているかを十分に管理して運営する。(委員長・橋本明、副委員長・吉永英明)

長期目標検討委員会
 第二世紀目に入る日本山岳会が将来どのような方向に向かって進むべきか、いかなる目標をかかげて活動していくべきかを全国的規模で議論して方向付けを行う。 (委員・田辺寿、副委員長・森武昭)

施設検討委員会
 日本山岳会の所有する本部、上高地山岳研究所、図書室を、さらに一層会員の利用に便利なようにどのように変更、改善していくかを検討する。(委員長・小川武)

行事実行委員会
 100周年を記念して実施される行事を有意義なものたらしめるために、各分野にわたる行事の推進を総括し、円滑な実施を実現するための調整を行う。(委員長・平林克敏、副委員長・神崎忠男、藤本慶光)

□行事実行委員会の下に次の5つの委員会を設置する。

記念史刊行委員会
 日本山岳会の100年の歴史を後世に伝えるために記念史を刊行する。(委員長・芳賀孝郎)
・百年史刊行:過去長年にわたって作業してきた100年の歴史をまとめて通史と資料にわけて刊行する。(委員長)松田雄一
・英文ジャーナル刊行:『ジャパニーズ・アルパイン・ニューズ』の100周年記年号を刊行する。(委員長・中村保)

登山委員会
 100周年を記念するにふさわしい登山を国内外で実施する。(委員長・大蔵喜福)
・海外登山:広く海外への登山隊派遣を呼びかけて積極的に支援する。(委員長・大蔵喜福、副委員長・鳥居和雄)
・中央分水嶺踏査:日本中央分水嶺を全国の支部の参加を得て、北海道から九州まで踏査する。(委員長・石田要久)
・海外トレッキング:過去の日本人が世界に残した足跡をたずねるトレッキングを広い地域で実施して全国から参加者を募る。(委員長・黒川惠)

式典委員会
 100周年という記念すべき時を長く会員の記憶にとどめる式典を実施する。(委員長・藤本慶光)
・総合式典:全国の会員に広く参加を求め、国内外の関係者を招待して内容の濃い総合式典を2005年10月15日に東京で実施する。(委員長・神崎忠男)
・記念映像資料:式典に参加した人々の印象に残る映像資料を会場内に展示する。(委員長・鈴木敬吾) 記念フォーラム委員会 100周年を記念するさまざまなフォーラムや企画展示を実施する。(委員長・朴元鍾徳)
・フォーラム:各支部で独自に実施されるフォーラムの調整を行うとともに、今後の会のあり方を考えるフォーラムを全国的規模で実施する。(委員長・朴元鍾徳)
・高尾の森:長年実施している高尾の森の記念植樹を実施すると同時に自然保護に関するフォーラムを実施する。(委員長・篠崎仁)
・図書展:山岳会が所有する貴重な内外の図書を、東京の「丸善」で、本会の所蔵の絵画とともに展示する。(委員長・田村俊介)
・医療ハンドブック:登山医療に関する小冊子を作成して会員に配布すると同時に一般に販売する。医療に関するフォーラムを実施する。(委員長・野口いづみ)

支部連絡委員会
 すべての行事に全国の支部からの積極的な参画が強くのぞまれる。かかる支部への働きかけの調整を行い、円滑な運営を図る連絡委員会を設ける。(委員長・藤本慶光)

 以上述べたような各種行事の実施とあわせて、100周年を記念する特別な品物を企画制作して会員に広く頒布する。

 本年度より開始した会員の皆さんによる募金については多くの方々にご賛同いただき浄財をお寄せいただいているが、記念行事をさらに充実したものにしていくためにさらに一層のご理解とご協力をいただきたいと切にお願いする。