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●対象:一ノ倉沢 南稜・中央稜
●期間:6/9〜10
●メンバー:榎並、山本、安藤(慶應大学山岳部)
うちの会社は、「ぱっと使ってくれ」という意図なのだろうか、ボーナス支給日の翌月曜が休みという慣行があり、今年は6/9〜11まで3連休となった。
夏のボーナスの6月頭は、ちょうど梅雨入りの時期だし、冬の12月の頭も3連休を活用するには中途半端な時期であり、あまりありがたみがわかない。
とはいえ、せっかくなので、月曜を休める学生を捕まえ、一ノ倉に行くこととした。
学生2人は前穂北尾根くらいしか、本ちゃんの経験がないので、土曜日に私リードで南稜、日曜日に学生リードで中央稜と、入門2ルートを押さえた後、月曜日に3人交替のリードで変形チムニーを登る計画をたてた。
6/8、金曜日。東京から高崎まで新幹線を使い、水上までの終電に間に合わせるはずが、仕事が伸びに伸びて23時まで抜けれず。
朝イチの新幹線で追いつくしかないと観念したが、上信方面に行く職場の先輩の車に便乗し、ありがたいことに水上駅まで送ってもらえた。
9日 (霧雨のち曇)
タクシーで一ノ倉出合まで入り、6:45発。
テールリッジ末端で、学生の一人がクライミングシューズをテントに忘れたことが発覚、取りにかえり1時間ロス。
南稜テラスから9:20登攀開始。
朝方は降っていた霧雨は上がり、曇り空となるが、壁は若干濡れている。
1ピッチ目の4級のチムニーの取付でハング気味の1歩が思い切りがつかず、アブミを出してワンポイントA1…。
最終ピッチの垂壁も、最後のガバをつかむ2手が出ず、AO……。。
この前の凹状は、からからに乾いていたので楽に登れたが、ちょっと条件が悪くなると、この有様では、情けなし。
終了点12:00。
ルートは、山岳部1年生のときにはじめての本ちゃんで登ったとき以来6年ぶり。このときは「終了点が中途半端なとこでぱっとしないな」と思ったが、今回登ってみると、短いピッチ数の中にいろんな要素が詰まってていいルートだと思うから、不思議なものだ。ただ、壁が濡れて他ルートからの変更組もあったのだろうが、南稜だけで5パーティー連なる渋滞には参ってしまった。
下降は6ルンゼの懸垂点が混んでおり、後続パーティーまで間隔が空いてたので南稜の終了点を支点に懸垂する。 が、引っかかり回収不能……。結局、後続パーティーにお願いしてザイルを引いてもらったが、今後の反省としたい。
テールリッジの下降でも、丁寧に3回懸垂したので、出合帰還は18:00になってしまった。
10日 (曇のち雨)
4:15発。中央稜登攀開始5:50、山本が全ピッチリードして登る。
相変わらず濡れているが、フォローの気楽さで、核心のチムニーもフリーで登れた。
上部、あと3ピッチというところで、フォローしていた安藤が突然奇声を上げ、何かと思ったら肩が外れたらしい。すでに4回目とのことだが、腕を上に上げられないので、このあとは空身・ユマーリングで登ってもらうこととした。
終了点、10:15。北稜の懸垂の途中から、夕立。かなり強く、滝沢スラブが濁流となっていて壮観だ。
略奪点から、ヤブをつなぎ衝立前沢の出合先で本谷に下り、出合に15:25着。 安藤が明日は登攀不能なこと、また変チは特に乾きにくいルートで、今日と同じ濡れた状況だと技術的にイマイチ自信がなかったこと、などの理由から、明日の登攀はやめ、今日中に下山することにする。
腹ごなしに明日の朝飯用のラーメンを食っていると、うまい具合に夕立も上がった。
一ノ倉出合は携帯は入らないが、東尾根を回りこむとばっちり入る。安藤の肩に無理をさせられないので、ここでタクシーを呼び下山。
今後の課題。
@ちょっと濡れててもへたらないように、フリークライミング能力の向上
A懸垂の絡ませや回収不能が多い。もっとアルパインの場数を踏む必要有
入門ルート2本を登っただけだが、どこにしろ登れば得れるものがあり、有意義だった。
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