●対象:笛吹川/東沢東ノナメ沢
●期間:5/13 (快晴)
●メンバー:野田、太田、榎並 (日本山岳会青年部)


 日曜に野田氏と、東のナメ沢に転戦するため、渓流足袋やら仮眠用のシュラフやら、やけいに重たい荷物を抱え出掛け、土曜日は涅槃岩でフリー。涅槃はこれまで来た3回とも、岩が湿ってたり夕立がきた、りジメジメしてる印象があったが、今回は岩も乾いて、吹きぬける風が気持ち良い。
 と、しばらくして太田が登場。
 「明日、沢行くんでしょ?、一緒に行っていい?」
 「いいけど、道具あるの?」
 なんと車に、渓流足袋その他、沢装備が積んであるという周到ぶり。そんなら連絡くれればいいのに…という気もするが、即席パーティーの出来上がり。
 
 土曜夜、西沢渓谷の道の駅に車を停め、仮眠。
 翌日も快晴、朝の空気に甲武信へと連なる穏やかな山並みがはえて、はっとするほど美しい。
 先週まで雪の上を歩いたのが嘘のようで、季節の移り変わりを実感。幸せな気分に浸りながら、出合までの踏み跡を辿る。
 車6:00発で、東のナメ沢出合は8:15-8:30。出合からいきなり、ルート図のいう300m4段ナメ大滝である。
 1段目の途中まで登ってから、足回りを渓流足袋からクライミングシューズに替え、ロープを着ける。と言っても、野田はクライミングシューズを忘れたし、太田はフリー用の靴(いくら周到に沢装備を積んできてても、さすがに本ちゃん用のクライミングシューズ持参とまでは読めなかったらしい)なので足がきつくて、ビレイ点毎に靴を脱いで裸足になるという間抜けな有様である。
 「300mの大滝」というイメージから、傾斜があるのかと思ってたが、だいぶ寝ている。水は真ん中にちょろちょろと流れてるだけで、幅50m以上に広がった明るいスラブ。しかも残置ボルトが本ちゃんの有名ルート並にあるので、おっかない感じはまるでない。ただ、開放的な雰囲気から調子に乗って突っ込んでみると、フリクション頼みの微妙な場面も出てくる。なので渓流足袋の野田には厳しく、ルート図のいう4〜5ピッチ目は、左のブッシュに逃げ気味になってしまい、少し心残り。が、この上の太田の順番となった6ピッチ目は、この沢のハイライトとも言える、実に気持ち良いピッチ。足元の出合まで広がるスラブをバックに、傾斜のあるクラックをガバホールドを頼りぐんぐん上がる。
 最後に7ピッチ目で、おまけのような4段目の30m滝を越えて300m滝終了、11:45。
 3人順番にリードするために、各ピッチ毎にロープを付け掛けていたので時間は多めにかかった。
 このあとは、ふつうの沢となるが、小さなナメが続き高度を上げてゆくので、冗長な感じはない。上部はさすがに少し雪が残っていた。
 鶏冠山に13:40。ここから鶏冠尾根の踏み跡を辿って下山。
 赤テープが絶え間なく巻かれ迷う心配はないが、キレットの下降に5m懸垂したり、岩峰を延々トラバースしたり、飽きることはない(かったるいとも言えるが…)
 車に17:10着と、それなりに遅い時間となったが、満足な山だったので、牧丘町営の温泉でゆっくり風呂・メシをして締めた。