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●対象:荒沢山/風穴沢マイナーリッジ
●期間:3/26 (曇)
●メンバー:遠藤、榎並 (日本山岳会青年部)
会報の青年部会報の「マイナーピークハンターズ」の連載で、まずまっさきに足拍子山群を取り上げたように、この山域には思い入れが深い。マイナーリッジは登山体系に紹介されており、その名前と、ザイルを出して登るヤブ岩稜という特異性ゆえ、気になっていた。積雪期にも登られていることは、クライミングジャーナル21号の「冬ぐらいアルピニズム」で知ったが、夏に本谷を遡行したときの、谷がV字に深く切れてた印象が強く、とても取付まで行ける気がせす、これは読み流した覚えがある。
そんなとき、わらじの仲間の年報23に、99年3月の宮内さん・吉原さんの記録が出た。88年にはじめて足拍子山群に入ってから、毎冬のようにこの山域に入ったのも、このマイナーリッジのためだったという宮内さんのこだわりが記されており、多いに感化され、これは行きたい思った。
さらに3/10,11に刃物ヶ崎山に行った次の日に、今度は同じ青年部の木下さんと三好さんが挑んだ。結局、えらいラッセル+雪はめちゃめちゃ不安定で敗退したが、出し抜かれた?のがちょっと悔しいのと、この敗退記のかっこよさに感化され、なんとしても行きたくなった。
で、遠藤を誘って、前夜に越後湯沢駅泊。
気合で2時起き、予約してたタクシーに乗り、3:10には旭原の集落を出る。先の行程にびびりながら進むが、トレースが残っているので行程ははかどり、北尾根の取付きまで行っても(4:40-4:45)、まだ暗いぐらいだ。ここからの足拍子川は夏の印象と異なり、今はデブリに埋まって沢床はゆうに20m近くあり開放的だ。ただ、両岸の斜面には雪が落ちきってしまった部分が目立ち、どうもおかしいぞ??。
ともあれ、風穴沢の取付きは判然としないので、ホソドの沢の出合まで進み、位置関係を確認した上で、戻ってから取付く(6:15-6:35)。1ピッチ目を登ってると、風穴沢にデカイ雪崩が一発。大滝のところで、雪が宙を高く飛んでいて圧巻、やっぱり早く取付かないとやばいとこなようだ。
ルートに取り付くと、雪がやっぱ少ない。
懸垂を要するP4からキレットの下降も、どこかわからないまま左のヤブから巻いてしまった。
さらにP2の登りは完全に雪が消えており、アイゼンでスラブを登る。
P1の下降は、残置の懸垂支点が見付からず、結局、2mくらいのスノーキャップをすべて払い、強引にクライムダウン。
トマの風穴の先では、上の雪田から流れ出す水流に沿って、ルンゼを登る。
そんなこんなで雪が少ないとはいえ、結局、ロープは計13ピッチ出しっぱなしで、終了点13:40と、時間はかかった。ただ、不完全燃焼。
遠藤にも悪いことをした。それでも悪い気をみせず、山頂から見渡す、大源太なとのいつもの山並みに関心を示してくれたのはありがたい。
カドナミ尾根を下り、土樽駅16:00下山。
帰ってきて、宮内さんの記録を見返すと、ここに至るまでの氏の思い入れの深さと、会心の山行をやった喜びが、読めば読むほど伝わってきた。それに引き換え中途半端な雪の状態で登った私のは、すっきりしないし、まして、身近な人の記録にのせられて登ったという部分も否定できないだけに、なお後味が悪い。
雪稜は、雪の量や、トレースの有無で、おもしろさがぜんぜん違ってきてしまうので、他の登山形態以上に、一期一会という性格が強いように思う。だから、今回みたいに気合を入れて行ったらすかされたり、逆に思わぬところで楽しめたりする。
たとえば、この山の前の刃物ヶ崎山は予定の東壁を登れず、ノーマルルートの東南稜にルートを変更したが、深いラッセルとたっぷりついた雪で、予定変更の悔しさなどは微塵も感じさせない、充実した山となった。
一期一会であるからこそ、雪が少なかったなんてのがないように、その山に登るのにおもしろい時期はいつかというのを常に考えたい。また、結局は行ってみなければわからない部分が大きいのだろうから、どんな状態でも受け入れられるように、個々の山に深い思い入れを持って望みたい。
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