●対象:赤岳東稜〜小同心クラック
●期間:2/10〜12
●メンバー:榎並、遠藤 (日本山岳会青年部)


 そういえば、正月の水晶小屋では木下さんと、「2月連休は戸隠本院ダイレクト」などと話してたものの、毎週のように降る雪に恐れをなし、八つに転進することとした。
 旭東稜→遠藤が行ってる、権現東稜→西面まで移動するのがめんどくさい(ほんとんとこは、上部バットレスが怖い)ということで、赤岳東稜に決定。
 その後の西面は、遠藤はほとんど登ってしまってるというが、私の希望で小同心クラックを計画に入れさせてもらった。

 

10日 (快晴のち曇)
 
ほんとは、9日 急行アルプスで出るはずが、ちょっとしたヘマをやったせいで仕事を切り上げれず、遠藤に謝って、翌朝発に変更。3連休をスキーで過ごす若い男女のグループを羨みながら、県営スキー場を11:40発。
 延々つづく、堰堤の横をとぼとぼ歩いてゆく。右側の伐採された台地から、谷に下りるとようやく、二俣に着く(14:30)。ここまではトレースがあったから、いいものの、これをラッセルしたら大変だ。
 ところが、取付あたりでトレースから外れてしまい、けっこうなラッセルになる。途中で、また合流。第1岩峰下まで上がるが幕場適地がなく、ちょっと下りた斜面を切り崩して泊まることする(16:50)降雪直後だと、もっと下で泊まった方がよいだろう。


11日 (快晴のち曇)
 
6:40発。第1岩峰はロープを出し、中央の雪壁を直上。ここから、次ぎの第2岩峰までの間は、なかなかの雪稜で、トレースがあったのが悔やまれる。ところがこのトレース、第2岩峰の前で、ぱたりと消えてしまった、これはラッキー。正面の赤岳は右にべっとり雪の付いたセンターリッジなどの雪稜を擁し、西面では、味わえないなかなかの質感である。
 第2岩峰は計3ピッチロープをつなぐ。1ピッチ目、岩の出た稜線を避け、左に10m程斜上した後、急雪壁を30m程、直上する。遠藤がリードしたが、雪を払うと不安定な草付があらわれ、苦労していた。2ピッチ目は、再び左にトラバースした後、ルンゼ上の雪壁を登り、3ピッチ目で真教寺尾根最上部に出た。
 第1岩峰までの下部が冗長な感はあるが、混んでるであろう旭東稜や権現東稜に比べ、人は少なく(すぐ後ろに単独行者がいたが…)、かつ下山が楽なので、穴場としてお勧めである。
 ちょうど、山頂に着いた頃(10:20)から、天気が崩れだし、風が強くなる。赤岳鉱泉に12:20着。小屋で牛丼を頼み、ビールを飲むという贅沢で、うだうだ過ごした。


12日 (曇)
 
6:10発。小同心の基部へは、小同心右稜から取付くが、なんとトレースなし。みんな大同心稜からのトラバースルートで行くようだ。無名峰ルンゼの出合の先の、開けた急雪壁の左端を登り稜に出る。そこからは、ちょこっと岩が出てきて3ピッチロープを延ばす。そんなぱっとしなかったが、下から横岳の山頂までつなげるという意味でおもしろいし、もっと登られていい気がする。
 小同心の取付に9:10。ちょうど1パーティー取り付くところで順番待ちし9:50発。
 1ピッチ目、榎並リード。アイゼンで4級の岩場なんぞ登ったことのない私は、緊張しながら登り出す。傾斜は強いが、ガバホールドが続き、快適に登れ初心者バンザイルートである天気も薄曇りで、風がほとんどないのが良い。
 2ピッチ目を先行パーティーとの兼ね合いで遠藤が短く15mぐらいで切ったので、最後の肩に出るとこもリードさせてもらい、満足。少しは自信になった気がする。
 最後に横岳直下でロープを出し、横岳13:00。硫黄岳回りで下るが、調子に乗って飛ばしてたらジョウゴ沢に下りてしまいF2を懸垂する羽目になった。
赤岳鉱泉14:40、撤収後、美濃戸口16:50下山。
 茅野駅内のファミレス風の店で、メシ+2人揃ってのチョコパフェで締めた。