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●対象:大蛇尾川西俣
●期間:6/17〜18
●メンバー:榎並、安藤、山本 (慶應大学山岳部+OB会)
男鹿山塊というマイナーな山域ながら、大蛇尾(おおさび)川はその流程の長さから気になったいた。「関東周辺の沢」の紹介記事では、下降は「林道を6時間(!)歩く」となっているが、地図でみると野岩鉄道の駅へもっと楽に下りれそうだ。そこで下降路をこちらにし、さらに通常割愛する下部ゴルジュもあわせた、ひとひねりの欲張り計画とした。
東京駅22:46発の最終の新幹線で那須塩原に入り、駅寝。アプローチ至便。
17日 (曇のち雨)
タクシー5600円で萩平へ。ここから入渓(6:40)。
入渓早々、いきなり15mの堰堤出現。左から高巻くが、最後は10mの懸垂。
この先も、水の少ないゴーロと時折表れる、堰堤の高巻きというパターン。こりゃ外れだ。しかも、とある高巻き(意外に悪い)の懸垂で、捨縄をケチって木に回したロープが食いこみ回収不能。登り返しで40分近いロス。
時間だけが過ぎていき、いい加減嫌になるが、地図の644mあたりから、ゴルジュ状となる。釜を泳いで突破のあと、水の圧縮された樋状の流れを避け右のスラブをトラバースする。残置のトラロープがあるので、問題ないが、思わぬ掘り出しものだ。ゴルジュの最後は10mの大滝、だいぶ手前から左のバンドを高巻く。
このあとは、また取水口まで冗長。さっきのゴルジュ帯は楽しめたが、下部ゴルジュはわざわざ登りにくるほどのこともなかろう。
取水口13:50、やっと辿りついたここが「関東周辺の沢」の入渓点だ。
二俣までは、傾斜がないのは相変わらずだが、取水されていた分の水が増え、川が活きている感じがする。
二俣15:20-15:35。
西俣に入り、最初に表れるのがヤギ滝10m。右に回りこみ楽に越え、すぐ上の5m滝を左から登る。この上はナメが連続、歓声が上がる。振り出した雨のせいで少し増水し濁っているのが残念だが、なかなか美しいところだ。
大きな釜を持った8m滝はアンザイレン。左壁を直登するが、段差に足を上げるところがおっかなく、残置ハーケンにかかったスリングにAO。後続2人はフリーで登っているのに、情けない。
そろそろいい時間になり、左の木の茂った薄暗い段丘にテントを張る(18:15)。
18日 (晴)
予報は雨だったが、快晴!、ラッキーだ。4:25発。
何気ない河原状のところでも、朝日に輝く水がきれいだ。
やがて30mの大滝につく(6:20)。ハーケンの打ち方などをひとしきり教えた後、榎並リードで取付く。釜の左側一段上のバンドを斜上し、シャーワーぶるぶる浴びながら中段に上がる。ここから水流を離れ、左の草付帯に入るが、頭上の安定した木まで5mの泥壁がかなり悪い。残置のトラロープを補助に、ずり上がる。また登攀力不足を実感。
2ピッチ目は安藤リード。滝の落ち口のすぐ上をトラバースし水流に戻り、しばらくナメ滝を登りピッチを切る。このピッチはそう難しくないが、コケたら滝下まで落ちてしまうので注意要。
この上は穏やかな渓相となる。
鹿の又沢出合に9:05、最後の二俣を左に取って、笹藪を20分ほどこぎ稜線の塩那スカイラインに出た(11:40-12:25)。
横川牧場への下山路は地図には書かれているものの、どの程度残っているか正直不安であった。しかし両サイドこそ笹に覆われているが、足元の道型はしっかりしている。最後の林道歩きは、セミの声の中で、まるで盛夏のようだ。
国道に出たところで軽トラに拾われ、男鹿高原駅に16:20に着いた。ここからは直通の快速で3時間で北千住に出れ便利だし、ガイドにいうスカイライン6時間の下降に比べ、断然お勧めだ。
振りかえれば、2日共、12時間近く歩いている。大滝以外は技術的には難しくないが、日の長さをフルに活かしてよく歩いた、充実した山となった。
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