●対象:赤谷川右岸八木沢〜渋沢右岸支流(下降)〜渋沢
●期間:8/21〜22
●メンバー:木下(慶応大学WV部OB)、榎並(慶応大学山岳部OB)


木下さんからメールで誘われ話は始まった。
「渋沢の一本下流の八木沢は「わらじの仲間」が82年に遡行したのを「わらじ40 年の歩み」で確認したが、後は資料もなく詳しいことはわからない、おもしろそうだから行かない?」という内容。彼は、今年の岳人3月号の記録速報に渋沢の記録をのっけたように、赤谷川右岸の支 沢に関心を持っており、私も渋沢のゴルジュ帯の「2匹目のドジョウ」を狙えるかもと、飛びついた。

21日 (曇のち一時雨) 
 前日、上野駅徒歩15分という絶好のロケーションにある 木下さん宅泊。
 橋本さん@東大WVOBが木下さんに道具を返しにきて、そのまま話 こんでしまい、1時間も寝なかった。
始発で上野を出て、車内で爆睡、水上からタク シーで川古温泉に入る。9:10発。
 林道をしばらく歩いてから赤谷川に降り、9:50入渓。
 資料を何も持ってないので 期待しながら登ったが、釣り師の踏み跡が目立ち平凡な渓相が続く。
 980mの枝沢 出合からは傾斜が強くなり小滝が現れ、1050mの枝沢出合に40m多段滑状の滝 が現れる。水が少なければ直登出来そうだが、水量があり天気もぱっとしないので右の樹林を巻く。ただこれを越えると源流の趣で、結局期待外れに終わってしまった。
 上部の二俣を右に入り、2mを越す 笹薮をひーこら漕ぎ1430mP東に13:40-50。
 ここから名もない渋沢右岸の支流を下る。
 2段15m斜瀑、20m直瀑と見事な 滝が出てくるが、いずれも左岸のガラ場を楽に巻き下りた。
渋沢に15:10に出 て、すぐ下の45m大滝を見物に行った後、さっきの出合の向かいの3〜4m沢床か ら上の台地に幕営。
 ビールを開け、まずはつまみを食い出した16:00過ぎ、雨が降り出す。見る見る 雨脚は強まり、あっという間に川は濁り50cm以上水位が上がる。17:00過ぎに荷持をまとめ、逃げる準備をするが、19:00前には止み、事無きを得た。裏手にすぐ逃げれる場所で、また山深いところでもないのでプレッシャーは全くなかったが、あれほど一気に増水するのは始めてで、今後の自戒となった。


22日 (曇) 
 5:10発。標高1250m付近の滑滝の連なりはなかなか美しい。また1350mから上部は、10m以下の手ごろな滝が続き、快適に直登してゆ ける。
メジャーな笹穴沢の影に隠れてしまうが、2級上〜3級程度の難易度をこなせるパーティにとって、掘り出し物的な沢である(もちろん、木下さんの記録のよう に、下部ゴルジュをA1で水線突破するような真似はしないでの話だが)。巻き道も所々でそれっぽいのがあり、意外に人も入ってるようだ。
 ツメは左寄りの露岩を拾い、わずかな藪漕ぎで大源太山の一つ南の小ピークに8:50-9:15。
 浅貝に降り(10:50)、木下さんの出身クラブ、慶應WVの小屋で のんびりさせてもらった。
 記録を持たないで入って渋沢のような「当たり」を見つけられればいいが、今回の八 木沢のように、なかなかうまくはいかない。ただ、有名渓谷をつまみ食いにはない楽しさがあるのは確かである。

 ついでにもう一つ雑感。 今回のパートナーの木下さんとは、メールのやり取りの中で、互いの山の方向性が似てることを確かめ、会って(私が山岳部に入る前、WVの新歓コンパに行ったときに会った)、今回の山に行った。こういうのが出来るのは昨今のパソコンの普及と進歩の賜物で、茂原のような一地方都市で、無所属で活動する私にとって、ありがたいかぎりである。