●対象:JAC学生部主催ビーコン講習会・小蓮華山山スキー
●期間:1/30〜31
●メンバー:講習会は学生・監督等多数20人くらい
      山スキーは榎並、水野、山田 (慶大山岳部OB会)


 昨年に続いて早稲田大学山岳部の栂池の山荘で行われたビーコン講習会に参加した。この小屋は、電気・水道・電話なんでもある快適なもので、講習会の後、山スキーも楽しみ、期末試験前の時間を割いた甲斐のある山行となった。

15・16日 講習会参加
 講師をやるはずだった、稲葉さん(早稲田山岳部OB)と松原さん(法政山岳部OB)が直前に参加できなくなったため、蛭田(早稲田)、栗谷川・相原(法政)、宗像(一橋)と私の4年生部員5人が講師をやることになった。レジュメを作ったり大変だったが、もう一度勉強し直す機会になってよかった。
 15日には机上講習の後、浅く埋めたビーコンの捜索を行い、16日には1.5mほどの深さに埋めたツエルトの中にビーコンを入れこれをゾンデ・スコップで掘り起こす練習、さらに人を半雪洞に埋めゾンデで突く練習、弱層テストのやり方、ツエルト搬送などを行った。
 今回はビーコンをまったく使ったことのない参加者も多かったが、この2日の講習で一通り使えるようになったようだ。
 現在、大学山岳部でビーコンを導入しているのは1/3から半数くらいの大学だろうが、これなくしては雪崩で完全に埋没した人を探し出すのはほぼ不可能であることを考えると、高い物(35000円ぐらい)だが、雪山に行く以上何とか工面して導入すべきだと思う。
 ただビーコン自体は初心者もすぐに使えるようになるとはいえ、事故を回避する為には雪崩に遭わないのが大前提であるし、雪崩遭遇後も2次雪崩の回避や、掘り出した者の呼吸確保や低体温症の応急措置、搬送の知識などがあって始めて意味があるものになると思う。
 また15日夜には、昨秋のブータン遠征隊のスライドを上映しながら、宴会を行った。他の大学の学生と山に行く機会としても、この講習会は意味があるのではないだろうか。時期的にも冬山が終わり、皆参加しやすいだろうし、来年以降も続けて欲しい。
 さんざん飲んで食って、寝たのは結局3時だった。

 翌16日、講習会終了後 早大ヒュッテを発(13:45)、天狗原の台地に上がると、風が強く視界、5mぐらい。これ以上進めず、適当な所で泊まる(16:20)。


17日 (曇)
 6:40発。天気は回復したが、かなり新雪が積もった。白馬乗鞍へは尾根がはっきりしていない急斜面を登るが、右側の谷に上部の雪庇の崩壊による雪崩が出ており、恐い。
 山スキーだと急斜面では、雪面を切って斜登高せざるをえないのでなおさらである。
 大池の先で山スキーをデポしアイゼンに履き替える(9:15-9:20)。
 小蓮華直下は局地的に風が強く、地吹雪状態で雪庇ラインを読むのに苦労する。調子が良ければ白馬まで行くつもりだったが、引き返し時間に決めた11時が近づいたので、今回は小蓮華までとする。
 小蓮華からは後立から槍穂、さらに富士山から富山平野まで見える。この風の中でこの景色を見て、その日中に下山出来るのだから、山スキーの機動性は素晴らしい。山スキーのみでなくジャンルの枠にとらわれず、登攀と組み合わせるなど柔軟な発想をすればいろいろ面白いことが出来そうだ。
 アプローチにスキーを使用した会津山岳会の飯豊牛首山中央稜の記録で、急雪壁をスキーを背負ってザイルを伸ばしている写真があり、その発想の豊かさに強烈なインパクトを受けた覚えがある。とはいえ、スキーがうまくならないことには、しょうがないのだが…。
 白馬乗鞍の下りは重い雪質でスキーが滑らないのに助けられなんとかなったが、天狗原でテントをたたみ(13:25‐14:05)荷が重くなるとこけまくり、足を引っ張りまくりだ。最後はゲレンデを滑って下る気力を無くし、ゴンドラで降りるありさまだ。まだまだ練習が必要そうである。
 帰りは連休の大渋滞にはまる。白馬駅近くの「みみずくの湯」で風呂に入り、大町で飯を食ってのんびりしたとはいえ、家に着いたの3時だった。送ってくださった水野さん、ありがとうございました。