●対象:釜川右俣千倉沢
●期間:6/26〜27
●メンバー:榎並、山田(慶應大学山岳部OB会)、仙田(慶應バックパッキングクラブ)


26日 (曇時々晴) 
 0時過ぎには塩沢PAに着き仮眠。
 どしりと重い空の下、4時起床、取付へは、2万5000図を読みながら、車一台通るのが精一杯のややこしい道を辿る。それでもしだいに雲が薄くなり、天気は何とか持ちそうな気配になる。
 6:15発、林道の詰まった広場から下に伸びる踏み跡を下降、草付を懸垂し川床へ着く(7:15)。
 いきなり泳ぎ、さらに10m滝の左を巻きと、どうも様子が違うと思ったら立派な林道が右から現れ、手前で川床に降りてしまったことを知る。しかし、陽がのぞく程に天気が回復し気分がよく、まあいいウォーミングアップかな、とこれも許せる。
 20mトロは明瞭な踏み跡であっさり巻き、二俣(9:15)へ。
 4mと5mCS滝は資料どおり楽に巻くが、その先の5m斜滝は水流が強く取り付けず、20m程戻って左から巻き時間を食う。
 8m滝は左凹角をロープを出し、空身で行くが難しくはない。この先にSB登場、時間がかかっていることもあり、先が少し心配になる。
 20mトロを空身で泳ぐと、右手に三つ釜スラブが見えてくる。砂と見間違うような色で、第一印象がぱっとしなかった。しかし狭い水流の圧縮された滑を越え、左に曲がると大滝が視界に飛び込むと、文句なし、天下の奇景・絶景だ。思わず嬉しくてすたこらスラブのリッジに取り付き、スタンスの乏しい上部を後悔しながら越え、テラス(12:20-12:50)へ。ザイルで確保され、釜に飛び込んだが、全く足が付かず怖かった。
 ここから先も小振りながら、なかなか手応えのある滝が連なる。が、資料が多いので、答えがわかってしまうのが残念だ。2段12m滝を水線左直登に1P、15m滝を左の硬い岩から巻きあがるのに1P、これらは「関東周辺の沢」とは違うが他の資料で折込づみだ。
 15m滝の巻きを懸垂で降りると清水沢出合。
 ここから幕場を探しながら行くが、もったいってるうちにやばやばのSB登場、20分程引返して泊まる(18:00)。時間が遅いので焚き火はお預けだった。


27日 (雨) 
 5:50発。宿題のSB処理は右から大き目に巻いて懸垂。すぐ2つ目登場、山田氏は「潜ろう」と言う。しかし先が見えているとはいえ、側壁はいかにも不安定、おまけに雨では潜る気はしない。結局、左から巻くことにする。
 ロープを出し、どんぴしゃ弱点の泥壁を登り、すぐ懸垂。この懸垂は一回、川床まで降りるが、流れが強いので、SBまで登り返し懸垂の体勢のままこれを横断、対岸の露岩に移る変則技で突破した。やはり変幻自在のSBの処理には沢登りのエッセンスが詰まっていておもしろい。
 林道に10時、頑張れば上まで行ける時間だが、おいしいとこは味わったのでこれで遡行終了とする。林道を歩き出すと雨足がぐっと強まり、これで正解だった。車に13:55下山。

 梅雨の合間を絶妙に捕らえ、手応えのある1本を登れ満足だ。夏のパートナー仙田も、まだ沢慣れしてないとはいえ、基礎がしっかりしており夏への希望が膨らむ。