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●対象:二口山塊/大行沢〜カケス沢右俣
●期間:9/12
●メンバー:榎並、山田 (慶應大学山岳部OB会)
9/11(土)に吾妻の慶應山荘にソーラーパネルをつける工事の手伝いに動員されることとなった。で、どうせ福島まで行くなら日曜にどっか行こうとの話になり、山田氏が二口の名を挙げてきた。
東北方面に疎い私は二口がどこにあるか知らなかったが、奥羽脊稜山脈の仙山線の南に位置し、仙台市街から1時間の近さで、ちょうど仙台でいう奥多摩あるいは六甲といったところだ。
11日は二口温泉の登山道入口で車中泊。
12日 (曇のち晴)
5:25発、帰りの長いドライブを気にし、今回は大行沢下部はパス。登山道を辿り京淵沢を確認した後、少し戻り「裏磐司」の看板(6:15-6:40)から踏み跡を下り入渓する。
空は重く、時々小雨が舞い、気分はぱっとしない。大行=おおなめ、の由来であろう、トマの風でいう「天国的なナメ」が現われるが、この心理状況ゆえか、いまいちだ。期待していたナメに外されたという気持ち以上に、美しいはずのものに不感症になっている自分にいらだつ。
「難しい沢」を登れる一方で、「易しい」沢では「優しさ」を味わえるような遡行者でありたいと思いながら、そうあれなくなっているのではないか…。
カケス沢出合に7:55-8:05。これに入ると両岸は泥壁が立ち渓相が一転する。その中に5mクラスのちょっぴり辛い滝が連続し、それをボルダリングの感覚で越えて行き、楽しい。気分もさっきの落ち込みから一転した。
やがて谷筋が右に続くだろうというところで、突如左か水が落ち、はっと見上げる。流れが岩をくりぬく、天然のトンネル「石橋」である。トンネルの高さは15m以上あり、水の力がその高さを浸食していったと思うと、ただ感心してしまう。
この後も滑滝がいくつかあり、なかなか楽しめる。廃道の踏み跡に入るとほどなく石橋峠(10:00-10:20)。ここから糸岳へ登り返し、白糸の滝への登山道を下る。
この頃には天気が完全に回復する。白糸の滝は一枚スラブで、二口沢の流れにもきれいな滑滝が望める。また林道から見上げる磐司岩は、取り付きのハングした200m程の正面壁に、東側の深く切れたルンゼ(チムニー?)を持つ針峰群で見事だ。記録を聞かないのは、岩がもろいのだろうか?。ともあれ、気持ちは上々だ。
終わってみれば二口のいいとこ取りのコースであり、初めての山域の新鮮さもあり、楽しい遡行であった。
車に13:15、素朴で味わい深い二口温泉で汗を流し、帰途についた。
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