●対象:槍ヶ岳/中崎尾根
●期間:2/23〜3/2
●メンバー:榎並、千原、川島、牧野 (慶応大学山岳部)

2/22 夜新宿発


2/23 (快晴)
新穂高温泉7:00〜12:55中崎の鼻13:10〜笠見平13:40〜中崎山14:55〜1670mP先TS15:25
 安房トンネルの開通で新穂高へのアプローチは格段に便利になった。松本からのタクシ一は1台25000円取られるが、一人当たり富山・神岡回りとほぼ同じ値段で、能登が富山に着く時間より早く、新穂高に着くことが出来る。
 キャンプ場の裏から取り付くが、中崎の鼻までの急登は雪の空洞に足を取られて大苦戦。結局、鼻までに半日を要し、中崎山を越えた辺りまで。
 設営後、この山行から導入したゾンデ棒の使い方を、実際に人を埋めて突いて練習した。


2/24 (曇のち雪)
 TS5:40〜1816mP7:15〜1942mP8:50〜キレットの頭12:00〜12:10キレット12:20〜奥丸山14:15〜2310mTS15:25
 だらだらとした稜線が続くが、雪は比較的締まっていた為、行程ははかどる。また、西穂西尾根から涸沢西稜・南岳西尾根、左に目を転じて抜戸南尾根・弓折南稜と豪華な顔ぶれを眺めながらの登りは楽しい。キレットの登り返しは雪が嫌らしく1P出す。最後が、風邪の千原は辛そうだったが奥丸山も越えた。


2/25 (曇のち晴)
TS10:15〜2500mプラトー13:05
 千原の体調が悪く、またどっちにしろ今日中に槍肩まで行くのはきびしそうだったので、午前中は休養する。少し回復するがこの後も微熱が続き、それが徐々に他のメンバーに移る状態が、下山日まで続いた。
 2500mのプラトーのTSは思ったよりも狭い場所であった。


2/26 (霧のち雪)
TS630〜JP基部7:20〜fix3P〜10:25千丈沢乗越10:35〜槍ケ岳肩の小屋14:00
 雲がかかっているが、南岸低気圧は遠ざかり、日本海付近は気団の空白部になっており、昨日より悪くなることはないと思い出発。
 まず、左右に岩の出た、門のような所の間の雪壁からザイルを出す。40m一杯1Pで雪壁を抜け、この後の雪稜2p60m張り、そこから2734mJPをトラバースし千丈沢乗越に。
 ここからはコンテで進むが、2年生をトップで歩かせるのは正直怖い。西鎌尾根は、岩峰を飛騨沢側を巻く部分は、雪がべったり付いており、ズボズボの雪質。
 下り坂の天気で、風も出て視界も悪い中、槍肩着。気象通報を取って納得、佐渡沖に小低気圧が発生していた。まだまだ気象の勉強が足りないと実感した一日だった。


2/27 (快晴)
BC7:10〜st40、fix35・25〜9:45槍ケ岳10:20〜fix25・35、懸垂40、fix40〜BC13:45
 快晴の空の下、アタック。槍も雪がべっとりでクサリも一部埋まっており、なかなか手強い。春はこんなものなのだろうか。もう少し風に飛ぱされてもいいようなものだが。結局、一日かかりとなってしまったが、ここでも他パーティーは見かけず、快晴の槍を独占できたのはラッキーだった。帰幕後は、濡れたシュラフを干したり、のんびり過ごした。


2/28 (曇のち雪)
TS6:25〜7:25千丈沢乗越7:35〜fix40・20、懸垂40、fix40〜2500mプラトー11:10〜fix40・35・40〜2310m最低コル14:30
 下り坂の天気に急かされるように、快調に千丈沢乗越ヘ。
 続く雪壁は上の潅木を支点に懸垂するが、ロープの末端が雪に引っかかり、登り返しずらして回収する羽目になった。
 この後は、2年生に下りのスタカットのリードと支点の取り方の練習をさせながら、24日のTSまで降りた。


3/1 (雪)
TS6:25〜7:35奥丸山7:45〜キレット/懸垂35〜中崎山13:40〜笠見平15:35
 一晩で30cm ほどの積雪で、奥丸山への登り返しはそれなりのラッセルとなる。この先は、2年生に交代でトップを任せるが、中崎山先の二重山稜では見事に迷って、リングワンデリングする。今日中の下山は消えてしまったが、2年生にはいい勉強になったのではなかろうか。


3/2
TS6:05〜中崎の鼻6:20〜新穂高温泉9:30
 快晴。気持ちよい下山日となった。


 千原がこの山の後、夏まで部を離れることもあって、春は年度の基礎固めにプラスし、千原が抜けるとしんどい、ザイルを張る山としてこの対象を選んだ。昨年一年間、飯豊を目指し人のいない山ぱかり行っていたので、久しぶりの古典メジヤールートとなったが、やはり古典ルートなだけあり、いろいろな要素が適度に合わさり、また左右に穂高や笠の、次の目標となる好ルートを見ながらの楽しい山行だった。天侯の周期も、入下山日とアタック日が快晴とピタリで、またぞれぞれが力を発揮して、良い山行が出来たように思う。