AGC 分水嶺

AGC VOL 24

旭岳 

200年9月17日-18日

.甲子山と三本槍岳の間に存在感を示して聳える旭岳。別名赤崩山の名の通り、北側斜面が赤く岩肌をさらし特異な山容を誇らしげに、容易に人を寄せ付けない雰囲気を持つ山だ。登山道は無いものの山頂に立つ登山者は多いが、殆どが甲子山側からの往復で、南側の稜線を行くものは殆どいない。今回地理クラブ担当域のこの稜線の踏破に挑んだが、果たして猛烈な深い藪が待っていた。

報告( 近藤記)


9月17日、7:00西村さんと高円寺待ち合わせ。西村さんのBMWにて羽鳥さんをピックアップ、一路毎回おなじみの観音沼経由、大峠下の駐車スペースへ。途中渋滞で予定より1時間ほど遅れたが、13:00登山開始。

前回平野、鶴田夫妻が予備調査した、鏡沼-須立山-笠松コルを経て坊主沼避難小屋へ17:00到着。小屋から旭岳の稜線が間近に迫り、南稜の樹林帯の様子から相当のやぶこぎを強いられそうだと実感、明日の無事完踏を祈り、小屋前のJAC福島支部建立の鐘を響かす。

小屋は小奇麗に整っており、毛布なども配備、快適に過ごせそうで、あすもし踏査に時間がかかるようならもう一泊する気持になる。十五夜の深夜、満月が旭岳にかかり、月明かりで沼の水面が幻想的だったそうだ(近藤は寝ていて気づかず)

9月18日、6:00出発、甲子山方向へ巻き道(新道)を北側の旧道との分岐点(昨年9/12甲子山踏査のときに往復した地点)へ向かい、旧道を再び坊主沼方向へ戻る形で旭岳への分岐点へ。立入禁止のロープを超えて山頂へ向かう。踏跡はしっかりしており、要所要所にトラロープが掛り想像していたより歩きやすい。

9:00頃旭岳山頂到着。360°の素晴しい景観を堪能する間もなく、今回のもう一つの目的。トランシーバー交信を試みる。遠山氏指導の439.02MHzに合せ受信体勢。筑波山のレピーターを使っての交信が可能かを確認するためだ。すると他の方の交信の様子がよく聞こえ、通信可能なことを感じる。その交信が終了してしばらく受信体勢でいるとJE1HLFを呼出す声が入ってきた。「こちらJR1GPO遠山です」という声がはっきり聞こえる。すぐさま応答するが、その後の返信がない。会話が続かないのだ。何回か呼びかけるが応答がない。そのうちまた他の交信がは入ってきたりし、なかなか会話にならない。こちらの送信は自動的に434.02になっているので操作は間違いないのだろうが、出力(5W)が足りないのだろうか?中途半端な気持のまま、時間ばかり経過するので、受信状態のままトランシーバをベルトに装着のまま、いよいよ南稜の下りにかかる。

しばらく明瞭な踏跡がつづき快適な踏査と思われた。しかしそうは問屋がおろさない。やがて踏跡は不明となり、ハイマツ、石楠花の混在するやっかいな藪が密集しだす。しかしまだ背丈は低く稜線からは坊主沼や避難小屋がよく見え、声を出せば届きそうな距離。腰のトランシーバからは時々交信の様子が聞こえるが、遠山さんからの呼びかけではないようだ。そんな中次第に潅木も深くなり、藪と格闘しているうちに腰のトランシーバが無くなっているではないか。あわてて付近を捜すが皆目わからない。探しに戻るにもそんな気さえ起こさせない藪にうらみつつ、潔くあきらめることとする。わずか数分の交信の為の痛い代償ではあるが、不用意な自分への戒めだと納得するしかないと思うこととする。

稜線からやや東に方向を変えるあたりから、尾根の幅が広くなりルートを取るのがわかりずらい。GPSと時々木に登り方向を確認しながら、進みのはかどらない苛立ちと疲労のなか、動いていればいつかは終わるだろうという気持と今日はやはり避難小屋泊まりになる覚悟でさらに進む。ルートをやや左にとりはじめた12時頃だろうか、突然登山道に躍り出る。昨日通過した坊主沼への道だ。やった!遂に踏了だ。

まだ尾根が続くと思っていたが、GPSをみるとまさに尾根との分岐点と一致している。帰りに判わかったことだが10mと違わない地点に出たことになる。稜線完全踏破であった。

今日戻れる時間であるため、避難小屋で一息入れた後、疲労の極に達している身体にムチうって須立山の辛いガレ道を登り返し、17:00駐車場所に到着した。

いよいよAGCの担当区域は赤柴山周辺のみとなりました。なんとか完了させたいですね。(2005/9/29近藤記)

坊主沼避難小屋と福島支部建立の鐘

旭岳を背に藪を漕ぎ分ける

Data:
.

観測日:

2005/9/18

山地名:
旭岳 別名:赤崩山

点名:

旭岳

等級:

V

GPS位置: 

N37°10′49.4″
 E139°57′35.9″

標高: 

1835.2m

標石の方位:

標石の寸法:

15cm×15cm

保存状態: 

良好

該当地形図:

日光 甲子山

備考:
北側に踏跡あり。南側稜線は藪



行程記録

参加者:西村智磨子、羽鳥和江、近藤善則(3名)


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