中央分水嶺踏査登山活動報告

富山支部

神通川と木曽川の分水嶺を歩く

 富山支部は中央分水嶺から離れているため、岐皐支部と協力して岐皐県内の宮峠〜乗鞍岳〜野麦峠の区間を分担することになった。全長約50km。富山と名古屋を結ぶ国道41号線を高山から南に走ると宮峠776.6m。ここを西の起点として乗鞍岳3025.6mに至る

稜線の日本海側の水系は、宮川から神通川に合流して富山湾へと注ぐ。登山道があるのは日影峠から乗鞍岳山頂の間だけで、道のない区間は残雪期に踏査計画をたてた。

 04年3月、宮峠〜日影平山間から踏査をスタート。国道361号線(美女峠)をはじめ、稜線を横断する林道などサボート要員が利用できる道路が何本もあって助かる。前日に宮峠近くの民宿に入り、早朝から美女峠を起点にカンジキや長靴スタイルでの踏査。杉林の中ではGPSがうまく使えず苦労する。4月上旬には飛騨高山スキー場から西方向に踏査。牛首山を過ぎ標高が下がるにつれ薮との闘いとなるが、10時間弱の行動で前回終了点に到達し、冬季区間を無事終えた。

 夏季区間は9月に計画、乗鞭岳肩の小屋に10名で入山したが、翌日は強風と雨混じりのガスで剣ヶ峠の1等三角点を確認したのみで敗退。1週間後に4人で再挑戦、石の地蔵さんを拝みながらハイマツの千石尾根登山道を下っていく。地図にない奥千町避難小屋は真新しいログハウス。ここから千町ヶ原にかけ池塘のある湿原地帯。この日も10時間行動だったが、丸黒山とゴールの日影峠には差し入れをもったサポート会員が待機していた。

 最後に残ったのは乗鞍岳〜野麦峠の区間。05年3月23日早朝、長野県奈川村(現松本市)観光課のアドバイスのおかげで、除雪された道路を野麦峠1672mまで一気に入る。1等水準点を確認し笹戴の中へ。登るにつれ雪がまだ深く、三角点は発見不能。2163mでのテント泊、翌日は高天原経由でゴールの乗鞍岳剣ヶ峰をめぎす。氷に包まれた乗鞍本宮の前で踏査完了の握手、中央分水禎の最高地点である。

 03年11月の調査開始から1年6ヶ月、伯察・事前調査も含め12回(延ベ20日間)、延ベ51名の支部会員の参加により全行程を完全蹄査することができた。全コースを歩き通した木戸支部長の提案で5月中旬、亀谷温泉にて反省会を開催した。

   (山田信明)
山No724(2005/9)掲載

          

分水嶺上最高峰の乗帯虎頂上で(右端が木戸支部長)
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