中央分水嶺踏査登山活動報告

越後支部

≡国峠の打ち上げ式目指して!

 越後支部の担当は、尾瀬への入口になる鳩待峠から至仏山(ここから県境に沿う)、大水上山、巻機山、清水峠、谷川岳、乎標山、三国峠までの約87kmである。

標高は2000m前後だが、谷川連峰の主稜を除けば登山対象からはずれており、登山道は整備されていない。かつては刈り払いを実施したところも、今は背丈を越すチシマ笹に覆われ、進路標定に苦労する状況となっている。当支部では、分担区間を大きく3区に分け、区によってはさらに分割し、それぞれに正副班長を割り当て踏査を実施した。

 至仏山から丹後山間は、区間中最も難易度が高い。残雪期を選び、4月下旬に単独行(小林垂一会貝:エヴェレスト登頂者)で踏査したが、春の好天は続かず、困難を極めた。途中2日間の停滞を余儀なくされて、路査に6日間を要した。無雪期ではなおのこと、濯木
と笹薮で進路標定が難しく、踏査は一層困難を極めるであろうとの報告である。

 大水上山から巻機山間も登山道がないため、4月29日から5月2日の残雪期に実施した。巻機山から清水峠間は2班に分割したが、チシマ笹と悪天候に悩まされ、2度の挑戦も空しく一部は平成17年の残雪期に持ち越した。未踏査部分は4月中旬に再調査の予定である。

 清水峠から谷川岳(トマノ耳)区間の主稜線は、登山道は整備されているが、縦走者は少ない。途中マチガ沢や一ノ倉沢の源頭尾根は痩せており、笹で覆われているので、通過には細心の注意が必要である。新潟県と群馬県への往来峠でもあった蓮峠周辺は、チシマ笹の繁茂が進んで高山植物への影響が出ている。戦国の武将も往来したという清水峠越え道は、今は送電線の関係者が歩く程度だが、場所によっては往時を偲ばせる雰囲気を残している。谷川岳から平標山間は、1日行程の縦走路であるが、やはり歩く人は少ない。

 平標山から三国峠は、本踏査事業の最後に三国峠で打ち上げ式を実施する計画で、残してある。一部、平成17年度に持ち越したため、本年6月に支部会員大勢に呼びかけ実施する予定。あとは好天を祈るだけだ。

               (横山 征平)

 

photo:大水上山から平ヶ岳方向の展望
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