中央分水嶺踏査登山活動報告
石川支部
風雪の中15時間 石川県には中央分水嶺が通っていない。このため、福井支部を応援して、両白山地の井岸山から温見峠までの26.5kmを分担することとなった。両白山地は福井県と岐阜県の県境を走っている山城だが、その大部分には道がなく、アプローチも不便で長く、取付の困難な地域である。しかも稜線上には潅木と笹が密生していて薮漕ぎを強いられる所でもある。
2004年4月18日から本格的に踏査を開始した。この区域にはWO88〜WO97まで10簡所のポイントが設け本州最北端の竜飛崎でられている。このポイントを1つずつ押さえていくことにする。無雪期、13回こわたって10箇所のポイントすべてを踏査した。後は、これら点から線に繋ぐべく積雪期を待つこととなった。
降雪が治まった2005年3月19日、旧根尾村上大須ダムから入山。左門岳を経て左門岳の肩に幕営した。翌日2隊に別れ、屏風山〜井岸山まで踏査した。A隊:大庭、織田会員は幕営地6時10分出発。混雪に足をとられながらアップダウンを繰り返し、井岸山往復。15時帰営した。B隊:西嶋、前川、岡本会員は6時5分出発。11時55分屏風山看。更に進むが、複雑な尾根に迷いながら、急斜面を2ピッチ懸垂下降で下りたところで引き返す。朝方からすっきりしない天候であったが、17時過ぎから徐々に凪が強くなり雪が舞いだした。風雪は更に強くなり雷も鳴りだす。ヘッドランプの明かりを吹雪がかき消す中、21時、帰営する。
残る屏風山西側を踏査すべく4月22日、笹牛川ダムから入山した。中高山を経て中高山の肩から左右に分かれて踏査を実施。A隊:大庭、前田、前川、岡本会員は藤倉谷の頭に幕営。翌日、屏風山を往復(1ビバーク)する。B隊:西嶋、繊田会員は蝿帽子峠で幕営。
翌日、刈安山往復の後、蝿帽子川を下る。C隊:澤村、埴崎、中川会員と大庭(妻)は中高山の肩までサポート。今回の踏査には樹雪がほとんど残っておらず、薮漕ぎを強いられたが、会員の連帯感と使命感、そして何よりも分水嶺踏査を完遂しようという強い意志によって踏査を完了することができた。
(岡本明男)
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