中央分水嶺踏査登山活動報告

休山会

趣異なる山行を満喫

 休山会の分担地域は、長野県と群馬県の県境になる十右峠から県境上を南に向かい、長野県と埼玉県境に入った三国峠まで、地図上の平面距離でおよそ21kmの山嶺である。日本を代表する信濃川、利根川の2大河川と、埼玉県域は荒川の分水嶺にあたり、西はJR小海線を挟んで八ヶ岳連峰を望み、東は、日航機墜落で有名になった御巣鷹山と隣り合っている。群馬県側は、株父山群の最奥部にあたり、鉄道駅からも遠く、分水嶺への取り付きも急峻である。それで、小海線側からアクセスすることとなり、2004年5月、11月、2005年5月と3回に分けて踏査を実施した。踏査時期は、できるだけ多くの会員の参加を期待し、雪山と夏場の雑草繁茂を避けて決定した。

 初回は、分水嶺を横切る車道である十石峠からぶどう峠までテント泊で実施し、2回目、3回目はそれぞれ前日旅館泊とした。十石峠から三国峠まで全体で、5泊8日間(山中5日間)で踏査したことになる。

 最大の痛恨事は、2004年11月、第2回踏査中に、Hさんが急逝したことである(急性心不全)。長野県警のヘリコプターで身柄を収容していただいたが、レスキュー隊員の方々には、特段のお世話をかけてしまった。

 踏査の5日間は、山道の状況、分水嶺へのアプローチ方法、季節、日ごとの天候等それぞれに極めて趣の異なる山行であり、参加者全員が普段の登山と別種の体験を懐かしんでいる。

    (鈴木秀郎)

          

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