中央分水嶺踏査登山活動報告
岩手支部
中央分水嶺 この2年 2004年2月の担当者会議で示された分担山域について関連支部と調整した結果、青森・秋田県境沿いの発荷峠から四角岳間は、秋田支部が担当することとした。八幡平から花山峠までの岩手・秋田両支部の共通部分については、秋田支部の提案を受けて分担山城を定めないで自由に踏査し、一定期間後に調整することとなった。席上、踏査にあたる各支部の基本的スタンスの表明を求められた。支部として積極的に取り組むが、踏査対象山城の多くが支部でも未踏の藪山であることから、従来の山行形態や会員の年齢構成などを考慮して、完全路査の確約は保留せざるを得なかった。
この担当者会議を受けて3月7日に支部役員会を開催し、路査2ヶ年計画を立案した。支部の年間行事の大半にあたる山行を分水嶺踏査にあて、とくに夏の例会として恒例となっている日本アルプス山行も、分水嶺踏査に切り替えた。
踏査の緒戦は残雪の焼石岳周辺とし、少数精鋭によって4月に栃ヶ森山、5月には大薊山に挑んだが、残雪期ゆえの長いアプローチにてこずり、やっと「点」に到達する苦戦となった。
従来の支部山行の参加者数と同じ程度の規模で踏査できたのは、八幡平から南下して国見峠、仙岩峠を経て地森の手前までの山城であった。この区間の踏査は、悪天候による撤退や残雪期限定などの条件にも制約されて足かけ2年を要したが、分水嶺踏査の企画がなければ実現しがたかったものであり、支部活動を活性化させるうえで有益であったと思っている。しかし一方で、雨の山行中に岩場での転落事故に遭遇した。幸い事なきを得たものの、多人数による薮山山行と万一の救助体制との関連について考えさせられた。
四角岳から南下して八幡平にいたる支部単独山域や焼石岳周辺山城の難関も、会員の熱意によって「線」が延長されつつある。踏査期限が迫るなか、未踏査部分については冬季および残雪期を利用した計画を練って臨むことにしている。
(松田和弘)
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