中央分水嶺踏査登山活動報告

首都圏T・山の自然学研究会

夏が来れば思い出す・・・

 山の自然学研究会の担当区は首都圏1の中の、西に至仏山(2228.1m)、北に燵ヶ岳(2356m)が望める「三平峠〜富士見峠〜鳩待峠」、標高2000m前後で、冬季は雪に閉ざされているルートである。

「夏が来れば思い出す」の歌詞ではないが2004年4月末、さっそく冬眠中の尾瀬に向かって予備調査(2名)に出かけたが、ルートはすべて白銀の世界。夏道と分
水嶺の位置関係が十分解明できなかった。

 雪が消えて6月、再度調査(5名)に入り、三平峠から大清水平、皿伏山までの登山道樹木に赤テープのマーキングをしてきた。9月はさらに全ルートの登山道の必要箇所に樹木マ−キングと、中原山(1968.8m)および仙伏山(1916.8m)の三角点を確認して、積雪期踏査の準備(4名)を行なった。

 年を越して2005年5月23日、三平峠から大清水平、皿伏山まで積雪平均1mの分水嶺を踏査(3名)した。その前後は雨天であったにもかかわらず、当日だけは快晴であった。大清水平から尾瀬沼畔に出て見ると、沼は流氷が押し寄せたように凍っており、その向こうに雪に覆われた見事な燵ヶ岳を望むことができた。

 驚いたことに、翌朝は沼の氷が解け去って静かな水面となっており、沼畔には5cmほどの可愛いミズバショウの花があちこちに現われていた。この時期は1日の違いで如何に環境が激変するものかを実感した。また、稀に見る好天と絶好の残雪状態に恵まれたことに感謝する。 

         (関 清)

燵ヶ岳と氷に覆われた尾瀬沼

          

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