中央分水嶺踏査登山活動報告

首都圏U・三水会

熊と遭遇、雷と雹に追われて

 三水会は長野県南佐久と群馬県西上州が接する内山峠と十石峠間を分担した。水平距離にして約27kmだが、荒船山を挟んだ内山峠から田口峠までの9.5kmを除いて登山道はない。3回の踏査行で登山道のない約18kmの区間を踏査し、第4回で全区間を完了した。

 第1回は2004年11月21〜22日。初日は田口峠と余地峠間を3名ずつの2班で両峠から開始した。田口峠班は霊仙峰、小唐沢山と順調に進んだが、その先から猛烈な熊笹漕ぎとなった。13時を過ぎた頃、前方60m程の場所に3頭の熊を目撃した。うち2頭は小熊のようであったが、急いで薮のなかに消えたのでホッとした。

 余地峠班は1337.4m峰からの下りで尾根を誤ったためだいぶ時間をロスしてしまい、時間切れとなって余地峠に戻った。翌22日、4名のパーティで大上峠から1308m峰、広小屋山の肩を経て3時間程で矢沢峠に着いたが、この日はここで分水嶺を離れ、峠より急な涸れ沢を下って大上林道に出た。

 第2回は2005年5月14日。7名で前年やり残した区間を終え、翌日は十石峠から北上して途中の猛烈な笹薮のなかを、GPSを頼りに雷と雹に遭遇しながら7km余を11時間の苦闘ののち大上峠に抜けた。

 第3回は5月29日。4名で余地峠、矢沢峠間を日帰りで踏査し、懸念されていた区間を完結した。

 最終の第4回は10月1日。10名で内山峠からほぼ分水嶺上を通っている登山道をたどって荒船山、星尾峠、御岳を経て田口峠に抜け、これをもって三水会分担の全行程を完了した。

       (塩澤 厚)

          

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